【三十路と婚活】こんな男とデートしてみた～会計事務所/32歳の巻～

馬場です。三十路です。

2015年が半分経過したことに気付き、怖くて怖くて震えています。

前回の「既婚者に囲まれる会」で少々ナーバスになりましたが、婚活戦士に落ち込んでる暇はない！

ということで、気を取り直してデートをすることに。

会計事務所勤務S氏/32歳/年収500万円

MARCHのR大学卒、会計事務所勤務、吉祥寺在住

 マッチングアプリを始めて、早4ヶ月。これまで数多の男性のプロフィール写真を見てきましたが、正直どれもパッとしませんでした。

しかし、照れ気味にハニかんだ笑顔でこちらを見るS氏に、馬場センサーがついに反応！

仕事については「会計事務所勤務」としかありませんが、きっと会計士か税理士に違いない。思ったより年収が低いのも、謙遜して申告しているからでしょう。

この控えめな感じも、超～萌える！

メッセージのやりとりをしてみると、顔文字やら「？」を2個使ってくるあたりがキュートで、馬場の萌えポイントをバシバシついてきます。

ということで、スムーズにデートの約束をとりつけました。

 

そして当日。ハニかみ王子ことS氏とは、爽やかにランチデートをすることに。

S氏チョイスのお店は東京駅近くのショッピングビルの中だったので、待ち合わせ場所はその1Fの中庭です。ちょうど風の強い日だったので、ビル風を加えた強風がゴーゴー吹き荒れていました。

雨ニモ風ニモマケナイ感度バツグンの馬場センサーは、中庭のベンチにちょこんと座るS氏を瞬時に発見。

「Sさんですか？お待たせしました！」と馬場が声を掛けると、プロフィール写真以上にハニかんだ笑顔で「いえいえ、今来たところです」と返してくれました。

 

きゃ、きゃ、きゃわうぃ～！！

 

実際に見ると、忍成修吾のようなハンサムさん。しかもメガネをかけていたので、大好きなドラマ「アラサーちゃん」の文系くんにそっくりでした。

馬場の女性ホルモン、いわゆる「女ホル」はナイアガラの滝の如くドバドバ放出され、臨戦態勢もバッチリです。早速レストランに移動しようとS氏が立ち上がると、

 

ひょろひょろ～

 え……うわ、細っ！

 

あまりの細さにビックリ。その体型は「スリム」と表現するには細すぎる「ポッキー」レベルです。

細さ故、履いているスキニージーンズにも若干余裕があってスキニーしてませんし、暴風の中で立っているS氏は、折れるほど儚げ。その姿はまるで、大自然を細い脚で懸命に生きるバンビのようでした。

正直、細い人の隣にいると自分のふくよかさが目立ってしまうので困りますし、何より馬場は安心感のあるソフトマッチョが好きなのです。

そんな文系くん改めバンビーナS氏と共に、友人からオススメされたというレストランへ向いました。

「細すぎて立っているのが辛いんじゃないか」と途中で心配になりましたが、S氏が倒れることもなく、無事に着席。 メニューを見ると、ここのパスタランチにはパンの食べ放題が付いているようです。

それを見たS氏は「ボク、大食いなんですよね。今おなかすいてるから、パンの食べ放題は嬉しいです」と微笑みました。

「ポッキー」ボディからは到底納得できませんでしたが、ただの胃下垂らしいことがわかり、馬場も一安心です。

おなかがペコペコの馬場は、S氏と一緒に食べ放題のパンがあるエリアへ。食べ放題にしてはハイレベルで種類豊富なミニパンが10種類ほどありました。

空腹を刺激された欲張りな馬場は、当然全種類を山のようにお皿に載せました。チラリとS氏のお皿を見ると、3～4種類のパンをちょろっと乗せているだけ。

 

小食かっ！

 

叫びそうになりましたが、ここはグッと我慢。

S氏は吉祥寺に住んでいるだけあって、サブカル系の知識が豊富でした。彼の好きな漫画や映画の中には、馬場が好きなものあったので会話も割と弾み好印象でした。

 

一向にパンが減らないことを除けば。

 

すでに半分のパンを平らげた馬場は、「大食いを証明してくれ……」と心の中で念じましたが、祈り届かず。 じゃあ、メインのパスタは食べれると思いますよね？残したんですよ。

S氏との会話は楽しかったです。でも馬場は、S氏を男性として見れなくなってしまいました。

話している最中もずっと彼の食事が気になってしまい、我が子の成長を心配する母親のような気持ちになってしまったからです。

もしS氏と付き合って、思いっきり抱きついたり、寄りかかったりしたら、きっとS氏はポキッと折れてしまいます。となると、S氏に触れる時は常に遠慮しなければいけないということにもなるのでは？

 

馬場、そんなのイヤ！

食事をモリモリ食べてくれるソフトマッチョの胸に、パフッと飛び込みたいの！

 

そんなアラサーの夢を捨てきれなかった馬場は、一人黙々とランチを平らげ、次のデートの約束をしないまま解散しました。