【三十路と婚活】こんな男とデートしてみた~コンサルタント/39歳の巻~
馬場です。三十路です。
2015年が3ヶ月経過しましたが、引き続き独身です。すんなり彼氏はできると思っていましたが、そうは問屋が卸しません。婚活って、結構大変なんですね。三十路ってつらい……。
そんなこんなでマッチングアプリの匠と化した馬場は、マッチング率前月比150%を更新中。
出会いの高速化を目指し、日々デートに勤しんでいます。
大手日系企業内コンサルタントM氏/39歳/年収900万円
東京理●大学数理情報科学科卒、丸の内勤務、町田市在住。
実はM氏とは、以前会う約束をしていました。しかし、馬場にのっぴきならない事情があってドタキャンした相手です。
ドタキャン後は申し訳なくて、メッセージのやりとりはしていませんでした。だって、会ったこともない相手に無礼を働く女なんて、失礼な奴と思われかねませんもの。
しかしある日M氏から
「まだ覚えてますか?もうこのアプリを辞めようと思うので、その前にご飯に行きませんか?」
と再アプローチがあったのです。
そんなに私が気に入ったか?!そうかそうか、それなら会ってあげようじゃないか!
という慈愛の精神で、会うことにしました。婚活をしていると、いろんな男性を受け入れてあげようじゃあ~りませんか!という広い心が持てるみたいです。
希望の集合場所を聞かれたので、職場から近い渋谷を希望しました。しかし、
「俺、渋谷は全然行かないからお店知らないんだよね。探してもらえます?」
と先制パンチ。
39歳にもなってリサーチもせず仕事を投げ出すなんて!キー!!
と怒りに震えましたが、一度ドタキャンして迷惑をかけてしまったのは馬場の方。この際、自分が食べたいものを食べようと思い、好みがはっきりと分かれるパクチー専門店をあえて予約しました。馬場、もう知らなーい。
デート当日、仕事をさっさと切り上げた馬場はトコトコお店に向かいました。するとそこは、 奇しくもラブホ街ど真ん中。 狙ったわけでも、欲求不満なわけでもありませんよ!と魂が叫びそうになりました。
集合時間より15分ほど遅れて、M氏登場。
ユナイテッド●ローズのトレンチコート、オ●ビアンコのバッグ、ロ●ックスの時計をつけた、中肉中背で似顔絵にするには一番難しい特徴のない顔の男性でした。言い換えれば、超ド級の平均的な男ということ。馬場は個性的な人が好きなので、早速「う~ん」と思ってしまいました。とは言え、悪い人ではなさそうです。
「遅れてすみません。馬場さんにお会いできてよかったです。パクチーはタイに長期出張した時に好きになったので、このお店に来るのを楽しみにしてました。」
幸いにも、ラブホ街ど真ん中のお店をチョイスした件には触れられませんでした。
普通だったら、仕事や恋愛の話で盛り上がるのですが、M氏に関しては
アベノミクスは本当に国民の生活を豊かにしたのか
東京オリンピックが地方都市に与える影響
新撰組副長・土方歳三に見る組織のあり方とは
三国志における諸葛孔明が果たした役割
など、論文タイトルになりそうなテーマの話で盛り上がりました。
M氏との知的な会話はとても楽しかったし、馬場は嫌いじゃありませんでした。だって馬場、バカは嫌いですから。
朝まで生テレビみたいなデートでお腹いっぱいになったので、M氏をラブホに連れ込むことなく駅に向かって歩き出しました。すると、
「今度、馬場さんとどこかに遊びに行きたいです。あ、馬場さんに彼氏ができていなかったらですけど!」
と、M氏から急に茶目っ気溢れる発言が飛び出しました。
このギャップにキュンときた馬場は、LINEの連絡先を聞きました。マッチングアプリにもメッセージ機能はありますが、そこから個人情報ド真ん中のLINEに移行するというのは大きな進歩。今後の展開にも、期待が持てそうです。
解散後、早速LINEを始めました。デートの時はマジメなイメージだったのですが……
「今日は会えて嬉しかった~★どうもありがとうm(_ _)mまた会いたいなっ(*^_^*)♪♪」
と、絵文字満載のメッセージが来ました。
女子か!と思わずツッコみたくなりましたが、「そうですね!」と当たり障りのないメッセージを返しました。
しかし翌日から、M氏の様子がおかしくなりました。
「風邪ひいたかもしれない……ツライよー」
「明日は会社に行けないかも」
「寂しくて眠れないよ……」
急にネガティブ&ロンリネス感満載のLINEメッセージが立て続けにきました。
それは夜に限らず、仕事中である平日昼間にも送られてきました。
「忙しい?」
「なんで返事くれないの?」
気付くとこんなメッセージが溜まっているので、恐怖すら覚えました。
直接会って感じるフィーリングは大切かもしれません。でも、毎日会えない関係ならば、SNSでのコミュニケーションの方が重要とも言えるはず。そう考えると、こんなにしつこく連絡されたり、ネガティブ発言ばかりされると馬場は参ってしまいます。
直接会えば相手がよくわかるかと思っていましたが、そうではないみたいです。
私はアンタのメンタル空気洗浄機じゃない!
なんてことはM氏に言えなかったので、そっとブロックすることにしました。
アラサーど真ん中の三十路独女。「東京独女スタイル」編集部で、結婚できる女になるべく日々奮闘中。2015年3月からスタートさせた婚活連載「三十路と婚活」は、1年4ヶ月後に彼氏ゲットという形で幕を下ろしました。電子書籍も出しちゃってます。
週に1回、婚活映画評論家・バーバラ馬場に変身する。
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