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アラサー女子の半分近くが実家暮らし!“LITS”という新ライフスタイル

2012年7月にリサーチ会社・タイムカレントが発表した調査によると、30~40代独身の42%が実家で暮していることが明らかになった。

男女別に見ると男性は39.1%、女性は45.5%。実に半分近くの女子が実家暮らしをしている。

同社は、首都圏に居住・有職の30~40代の独身者で、実家で親と同居している人を「LITS(リッツ)」と命名。これは「LIving Together Single」の略である。

「パラサイト」と違い、「リッツ」はポジティブなスタイル!

調査によると、親との同居のメリットは「自分が経済的に助かる(65.1%)」が最多。「実家なので住み慣れている(63.8%)」「家事(食事、掃除、洗濯など)をやってもらえる(62.0%)」と続いた。

リッツに対する考え方としては「親と同居していることはかっこ悪いことではない(76.1%)」「親や家族で集まって住むことはいいことだと思う(73.1%)」「自分は家族の絆を大事にしている(70.2%)」など、ポジティブなものが目立った。

「周囲からネガティブな発言をされたことがあるか」という問いには「ない」が54.5%で過半数超え。

かつては「パラサイト」と呼ばれ、世間から眉をひそめられてきた実家暮らしだが、現代は世間的にも受け入れられている。

1人暮らしから実家に戻る“出戻リッツ”も急増中!

たしかに周りを見ても実家暮らしの女子は多い。1度も家を出た事がない“真性リッツ”もいれば、1人暮らしを数年経験して、再び実家に戻る“出戻リッツ”も増えている。

食品メーカーで働くAさん(29)は“出戻リッツ”のひとり。

「3年間1人暮らしをしましたが、経済的に厳しくなって実家に戻りました」と、実家に帰った理由に経済環境を挙げている。「おかげで貯金もできるし、好きなことに使う金も増え、とても満足しています」とのこと。

ちなみに、先の調査によると、女性が実家にお金を入れる額は平均38,347円だそうだ。

またAさんは「炊事洗濯もほとんど母がやってくれるので楽チンです。1人暮らしをしていたので、炊事洗濯は一応できますが、実家だとすべて母まかせです。

またいつでも出られると思っていたけど、実家のぬるま湯につかりすぎて・・・抜け出すのが難しくなりそう(笑)」と微妙な胸の内を明かした。

週末だけは仕事や寂しさから解放されたい“週末リッツ”も

また、実際に親と同居をしていなくても、週末のみ実家で過ごす“週末リッツ”も少なくない。

証券会社で営業として働くBさん(32)もそのひとり。Bさんは都内で1人暮らしをしている。

「とてもハードな仕事で、ノルマも厳しく、日々ストレスがすごいです。自宅にいても、つい仕事のことばかり考えてしまって・・・心が全然休まらないんです。

だから週末は実家に帰るようにしています。仕事を忘れてリラックスできますからね。地元なら友だちもいて思いっきり遊べるし!」と語る。

リッツは新しいライフスタイルとして定着するか

リッツとは、低所得時代といわれる現代を行きぬく賢い生き方なのかもしれない。また、「実家は癒される」という理由から、ストレスフルな時代に生きる現代人から支持を得ているのだろう。

最近1人暮らしに息苦しさを感じているアナタは、選択肢の一つに入れてみてはどうだろうか。

詳しい調査結果はこちら
“LIving Together Single”に関する実態調査結果

編集部・東

コラムニスト。外資系金融の受付を経てフリーへ転向。独身女性の視点から、恋やライフスタイルを分析したジャーナリスティックな コラムを得意とする。

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