アラサー女子が「1週間スマホなし生活」をしてみてわかったこと
「常にあるべきもの」を取り除くと、真新しい発見・体験ができる――現代人にとって、なくてはならない存在といえば「 スマホ 」。それを取り払って生活すると、女子はどうなるのか。これは、起きているときは片時も スマホ を手放さない スマホ 中毒・東による決死のドキュメントである。
Contents
もしも1週間 スマホ を取り上げられたら……
事の発端は、とある日の編集部。編集部員が東を探していると……いない。チェックが貯まっているというのに。これでは毎日更新を楽しみにしている女子スタイルの読者が悲しむではないか。
あいつ、どこにいった!?
いたっ! またスマホかよ!
……!
メ、メダルゲームやってやがる!!
仕事しろー!
罰として、
スマホを1週間
没収の刑と処する。
えっ……!
ちょ……返して。おねがいおねがい。
東の命乞いむなしく、今に地獄の業火で焼いてしまおうという勢いの大仏。ゲスが極まっている……。東の運命やいかに!?
1日目(金曜日) スマホ がなくてスッキリ!仕事がサクサク進んじゃう~
というわけで始まった「1週間スマホなし生活」。ルールは、スマホは1週間使わないこと、LINEやFacebookなどは禁止。仕事に支障が出ないように、パソコンのメールのみ唯一OKとなりました。
最初に得た真理は「スマホとSNSがないだけで仕事がはかどる」ということ。仕事中でもつい片手間でスマホをいじってしまう人も多いでしょう。それがないだけで、仕事がサクサク進むんです!
「この書類通しといて~!」キラリンッ
キャリア女子・東、絶好調~~!笑顔がまぶすぃ!
とはいえ、心のほうはちょっぴり物寂しい感じがします。たとえるならば、恋人と別れた直後の心境。ポケットに手を入れてもスマホが見当たらず、「そっか、もう彼とはお別れしたんだ」とおセンチな気持ちに。
これくらいなら、1週間、軽く乗り越えられそうです。がんばるぞー!
2日目(土曜日) 腕時計を忘れて大あわて!
さあ、スマホなし生活の2日目。この日は恵比寿に出かける予定がありました。そこで大失態!
「腕時計を忘れてしまった~~!」
現代人はスマホで時間を確認する人も多いでしょう。しかし、スマホなし生活では、時計を持ち歩かないと時間がわかりません。初めての経験ですが、時間がわからないだけで、大きな不安にさいなまれます。
「待ち合わせなのにヤバい」と思っていると、駅には必ず時計があることに気がつきました。他には、コンビニやデパート、ビルのインフォメーションでも時間がチェック可能。普段は見えないところに目が行くのがスマホなし生活の特徴といえそうです。
3日目(日曜日) オシャレなカフェで読書なキラキラ女子生活
日曜日。いつもならば、ベッドのなかでだらだらとスマホで遊んでしまう私ですが、さくっとベッドから抜け出しました。SNSや仕事メールも気にならず、自由になった気分です!
スマホもなく、実はテレビのない部屋に住む私、空いている時間は「読書」に没頭です。近所のブックオフで西村京太郎を爆買いに走ります。
「羽越本線での犯罪かあ~萌え。485系の表紙の写真も渋いわあ」
本があれば大丈夫だーと楽観的な私。移動の時は、スマホの乗り換え案内を利用する方が多いと思いますが、都内路線図が頭に入っている鉄オタな私は無問題!急な移動でも大助かり。自分に感謝!
遠出の旅でも本の時刻表でカバー!手の指を駆使して時刻をプロ並みに調べまくります(ドヤァ)。
そして、もうひとつ大きなメリットが。それは、目の調子が良いということです。普段は1日中パソコン、スマホを見ているので眼精疲労がたまっていました。しかし、スマホなし生活のおかげで目がスッキリ。これは調子がいい!
4日目(月曜日)ついに禁断症状が出たブラックマンデー
4日目を迎え、寂しさという魔物がやってきました――。
いつものように、朝、昼、晩とパソコンメールをチェックするのですが、非常にだるい。たいていダイレクトメールしか来ていないし(涙)。
「はあ~……」
とにかく寂しい。スマホやSNSは「人とのつながり、人との絆」であることを強く実感する瞬間です。連絡手段はパソコンしかないので、電車に乗っているときなど、連絡が取りたいときに取れないのが辛い。「飲みに行かない?」と軽く誘えないのも辛い!
指がスマホをスクロールしたがってます……。しゅっしゅ……。
寂しさがピークに達し、なんとこの日の夜うなされてしまいました!寝ぼけてスマホをシュッシュと動かす手に気がつき、目が覚めたのです。その後もうまく眠れずに寝不足。ついに禁断症状だ!どうなる、スマホ生活!?
5日目(火曜日) やつれ始めた東の運命やいかに
この日も禁断症状が続いており、憂鬱な日。電車でスマホをいじっている人を羨ましそうににらみ、とうとう常人でなくなってしまったのかと、ますますへこみます。
普段、仕事に忙殺されているときは、つい「時間を忘れてぼーっとしたい」と思うもの。いざスマホも本も持たずに電車に乗ると、何をしていいか分からず不安でしょうがない。現代人は暇になることを恐れているのかと感じました。
心なしかやつれたようです……。
「はああーー」カタカタ……。
……かぁっっ!!スマホ触りてえええーーー!
という叫びもむなしく、ピンクの大仏さんはスマホ返してくれませんでした(呪)。
さらに、おかしなことに夜に予定が入らないのです。みんな遠慮しているのか何なのか……寂しくてどうにかなりそうな私。精神疲労がピークに達し、実家に電話をすることに。
街中を、公衆電話を探し歩きます。しかし、ない!公衆電話はどこー!?探し歩いた結果、駅構内には必ず公衆電話が設置されていると知りました。日比谷駅の公衆電話で実家に電話をかけるも、警戒心むき出しの母の「もしもし?」という声。
私「あ……お母さん。私です」
母「はい?どなたですか?」
私「いや、だから、娘の私です。私だってば」
母「はー?もしもし!」
あろうことか振り込め詐欺かと疑われる始末……。スマホなし生活を始める際には、実家に「公衆電話からかけるかも」と一報入れておくのが良さそうです。
6日目(水曜日) 今日はウキウキウォッチング!なぜなら……
さてさて6日目。会う人会う人に「1週間スマホのない生活をしている」と言うのですが、100%返ってくる言葉がこれ。
「オレ、スマホなしとか無理だわーーーー!」
「スマホないとか、お前と連絡とれなくて、逆にこっちが迷惑だしーーー!」
「頭わいてんじゃねーのおおおおおおお!?」
(ウゼェ……)
そんなことを言われても今日はめげません。なぜなら、夜は飲み会の予定が入っていたから!もう寂しい思いをしなくて済む~と、スキップで商店街を進みます。プライベートの充実している私。人とのつながりって大事!ようやくスマホなし生活が板に付いてきたようです。
飲みに行くときの待ち合わせは、細かい場所と、会えなかったときの手段を必ず伝えるのがいいでしょう。「7時に恵比寿駅の西口改札前のパン屋さんの前で会いましょう。私はスマホがないので、会えなかったら公衆電話で連絡します」と伝えてください。相手の電話番号をメモしておくのを忘れずに。
こんな風に、待ち合わせ場所からは1ミリも動かないことが大切です。
スマホがあれば「7時に駅前で」という、ざっくりした待ち合わせもできますが、ないとなるととても不安。(待ち合わせの相手も若干緊張するらしい)
7日目(木曜日) ついに、返却!寂しかったよおお~
すっかりスマホなし生活が板に付いてきた私。今日はいよいよスマホ返還の日です。スマホなしでも楽しく生活しているけれど、いよいよスマホが帰ってくると思うとソワソワ!
ピンク大仏「1週間よく頑張りました」
スマホ返還キターー!
よしよし、会いたかったよ~!
懐かしい、このアルミのひんやりした感触。画面を指で滑らす感じ!画面を見るとLINEの161件通知。「めんどくせえ……」と嫌気が。ちなみに着信がゼロ件でしたけど……(涙)。
喜びアリ、悲しみアリ、うなされアリの1週間スマホなし生活。終わった感想は
「もう二度とやりたくない!!」
やはり現代人としてスマホは必要です。インターネットや地図、時間を確認するだけでなく、何よりも、人とのコミュニケーションが図れること。それがスマホの1番の醍醐味です。
「散々私を苦しめてきたピンクの大仏および編集メンバー。同じ苦しみを味わえ」と、全員からスマホを没収した東でした。クックック……。
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