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特別連載!脳外科医デザイナー「Drまあやの診療室」~第1回

Drまあやさんアイキャッチ
Drまあやの診療室

初めまして。脳外科医、そしてファッションデザイナーとして活動中のDrまあやです。昨年、テレビ番組「家、ついて行ってイイですか?」「アウト×デラックス」「NHKドキュメント 72時間」で取材を受けてから、たくさんの人に声をかけてもらえるようになりました。

今回は、女子の皆さんに向けて、私が考えるライフスタイルや結婚についてご紹介したいと思います。今回は、「人間関係」について。ぜひお付き合いください。

「Drまあや」って、誰?

今は、脳外科医とファッションデザインの仕事を両立させています。どんな毎日かというと、月火金が外来、水木がファッションデザイナーとして制作活動日、土日のうち月3回は釧路の病院に行って、月曜のお昼に戻るという感じです。かなり忙しいですが、いろんなことをガチャガチャやってます。

テレビ局の方に声を掛けられたのは三軒茶屋。普段のテリトリーは新宿なのですが、その日はロンドンに留学していた時の友人達と飲んだ帰りでした。誘われれば飲みに行きますが、実はお酒は一滴も飲めません。ソフトドリンクを飲みながら、友人としょーもない話をしておりました。

どちらかと言えば、男友だちの方が多くて、話を聞くことが多いかもしれません。逆に職場は看護師さんが多いので、割合は男女半々でしょうか。その友人たちの「線引き」を、私はしっかりしています。

私は「友人」となるべく働きたくない

「友人の線引き」は、結構キッチリ考える方です。

まず私は、友人と仕事をしたくない。何か貸し借りを作ったり、仕事に不可欠な金銭でトラブルを起こしたりしたくないから。

友だちと仕事をするってとても難しいですよ。一歩間違えれば、自分の過去を失うことにもなりかねませんから。自分の卒業大学に就職すると、医者は、大学時代の友人と働く機会が多い、珍しい業種なんですよね。

私の場合、自分の卒業大学とは違う大学付属病院に就職したため、大学時代の友人と一緒に働く機会がありませんでした。

そんなこともあり、大学時代の友人たちの「本気の顔」を見るのが怖いからかもしれません。彼らがどんな顔で仕事をしているのかを見たことがないし、見るのも怖い。それに「Drまあや」としての私の姿が見られるのも嫌なので……。

その分、たまに昔からの友人に、飲み会などのプライベートで会うと、学生時代と変わらない状態で会うことができます。気心が知れているので一緒にいると楽だし、自分がどんな人間かを知ってくれているから、細かい説明する必要がありません。

その一方で、職場で知り合った友人はプライベートの顔が見えないという点で、難しい部分があったり、逆に仕事がしやすかったりします。でも職場の友人とも会う意味はキチンとあるので、大切です。

だって、仕事の愚痴を言えるじゃないですか。だからどっちの友人と会う時間にも意味があって、その時の自分に必要な人と会うって感じです。

アラサー女子は「友人の線引き」が下手

Drまあやさん写真

そう考えると、アラサー女子の人間関係って複雑。未婚、既婚、母親と……いろんな環境の人がいる分、線引きを間違えると大変なことになっちゃうと思います。それができない、友だち付き合いが下手な人は、どんどん疲弊しちゃうんじゃないかな。

友だち付き合いが下手な人って、きっと友人の線引きがうまくできていないんです。場違いな人に場違いな相談をしちゃうから、「ウザイ」と言われちゃうんですよね。

例えば、高校の同級生と会っている時に仕事の愚痴を話すとします。高校の友人は、やはり進む道が多岐にわたっているため、価値観やライフスタイルが個々に大きく違う可能性が高いです。

そういう状態で、仕事の愚痴を話しても、詳しい状況はなかなかわかってもらえませんから、聞いている側も何を話しているかよくわからなくなってくる。そうすると、「大変なんだね」としか言えなくて、話が終了してしまう。

しかも、逆に相手に不快感だけを与える可能性だってある。「自分がやりたい仕事についてるだけマシだろう」とか「給料がいいだけいいだろう」とか。これでは、お互いにフラストレーションが溜まってしまいますよね。

あとはありきたりですが、既婚女性が、未婚の女性に家庭の愚痴を言いすぎる、とか。

逆に、職場の友人にプライベートなことを話しすぎると、後でトラブルになるかもしれません。特に恋愛や婚活の話は、一見距離が縮まるように見えますが、一番プライベートな部分ですから気をつけた方がいいかも。

ストレスフリーな「人間関係」とは

だから、女子の場合は特に「誰に、どの相談を、どうやって、どのくらいの時間」をかけて話すかを考えないといけなんじゃないかな。

特に女性は感情任せに話してしまう人が多いから、感情をいかに抑えて話すか、そして言うべき人に言えるかが重要だと思います。そうやって空気を読まないと、嫌われてしまいますから。

結局、女性が欲しているのは「共感」です。だから、誰に相談するにしても答えを出そうとは思わない方がいいかもしれませんね。

Drまあや(折居麻綾)

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Photo by Akiko Michisita

東京生まれ、岩手育ち。岩手医科大学卒業後、慶應義塾大学病院で研修を終え脳神経外科医になる。2011年、かねてから夢だったファッションデザイナーの道に挑戦しようとロンドンのセントラル・セント・マーチン・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインに約2年間留学。帰国後はアーティスト活動と医師の二足の草鞋で活躍中。

6/2(木)~5(日)「展示即売会」を開催!詳しくはこちらから

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編集部
編集部

女性の生活スタイルやキャリア、社会的課題における有益な情報を提供したい。

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