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深入りは危険?友だちの家庭に混ざって遊ぶ「疑似家族」のメリット・デメリット

戦隊ごっこが始まると、悪役として呼ばれ、本気のパンチやキックを何発も打たれる。それに飽きると、鬼ごっこで住宅街を延々と走らされ、息切れしても止まることを許されない。ようやく束の間の休憩タイムがきたかと思えば、妖怪ウ○ッチのゲームがしたいからとスマホを奪われる。

……ええ、最近の筆者の休日です。休みともなれば、友だちの子どもと一緒に体力の限界まで遊び続けております。

そんな筆者を始め、友だち家族に混ざって過ごす“疑似家族”を楽しむ女子は少なくありません。結婚をせずとも、家庭の良さを間近で実感できる疑似家族は、女子の心に温もりをもたらします。しかし、決して良いことばかりではないのです。

そこで今回は、疑似家族にどっぷりハマる女子のみなさまから、そのメリットとデメリットを聞いてきました。

【メリット】結婚や子育てを間近で知れる

「まだ結婚も出産もしていないからこそ、友だち家族と一緒に過ごす時間は新しい発見ばかりなんです。子どもはこうやって泣き止ますんだとか、仕事で疲れた旦那さんにはどう接すればいいのかとか。将来の参考にしたいなって思います」(31歳/デザイナー)

結婚も出産も子育ても、女子にとってはすべてが未知の世界。実際に自分が経験する日まで、その楽しさや大変さは実感できないかもしれません。

しかし、すべてはわからなくとも、疑似家族という体験を通し、新しい知識や発見ができる場合もあります。結婚を夢見る女子にとって、今後の参考になる出来事を見つけるチャンスがたくさん潜んでいるのですね。

【メリット】健康的な生活を送れる

「友だち家族と遊びに行くときは、朝早く集合の夕方解散が基本。遊びに行く場所も公園や遊園地が多いから外で体を動かしっぱなしだし、健康的な一日を過ごせるんですよね」(30歳/ホステス)

合コンと飲み会に明け暮れ、休日は死んだように眠る。不規則極まりない生活を送る女子も少なくないはず。そんな不健康道まっしぐらの女子こそ、たまには疑似家族体験で健康的な一日を過ごしてはどうでしょうか。

朝早く目覚め、太陽の下で体を動かせば、疲れと充実感から夜もぐっすりと眠りにつけます。ストレスや肌トラブルも解消され、まさに良いこと尽くし。健康面が気になる女子にとっては、嬉しいメリットですよね。

【デメリット】結婚願望が薄れる

「独身なのに、結婚も子育ても経験した気分になるときがあります。結婚して家庭を持ちたいという気持ちが疑似家族によって満たされたのかも……」(28歳/事務)

女子の心を癒してくれる疑似家族の存在。でも、依存しすぎてどっぷりハマってしまうと取り返しのつかないことになります。自分も本当の家族の一員なんだと錯覚してしまえば、結婚や出産願望が薄れてしまう危険性も。

疑似家族は家庭を持つことの良さを知ることができます。しかし、良さを知りすぎたがゆえに、家庭を持ちたい願望を満たしてしまっては意味がありません。ハマりすぎは禁物。どれだけ仲が良くても、疑似家族は他人だということを忘れずに。

【デメリット】金銭感覚が狂う

「学生時代からの親友に子どもが産まれて以来、その子にベッタリ。誕生日やクリスマスのプレゼントはもちろん、会うたびにおもちゃやお菓子を買ってあげるから、そろそろ貯金が底をつきそうです」(29歳/アパレル販売)

まるで自分の子どもかのように、友だちの子どもを可愛がる女子たち。ついつい甘やかしてしまうこともあるでしょう。しかし、子どものおもちゃだと見くびっていてはいけません。意外とお高いのですよ、最近のおもちゃって。

何より、いくら可愛いと言っても自分の子どもではありません。友だちの家には、その家の決まりだってあるでしょう。他人である女子がなんでもかんでも与えて甘やかすのは、友だちにとって迷惑となる場合もあります。子どもへのプレゼントはほどほどにしましょう。

いつか自分も温かい家庭を持ちたいと思う女子にとって、疑似家族は新たな自分の居場所だと感じるかもしれません。でも、いくら一緒に過ごしても、本当の家族にはなれません。温かさだって、そのとき一瞬だけのものなのです。疑似家族に甘えるだけで終わらず、いつか自分だけの本当の家族をつくりたいですよね。

筆者も、友だち家族と過ごす時間が増え、子どもを溺愛しすぎている節が多々あるので、これを機に疑似家族に甘える自分を見直していこうと思います。

LISA

フリーライター/コラムニスト/コスメコンシェルジュ。

高校時代は青春のすべてをギャルサーにささげた生粋の元・ガングロギャル。アパレル販売・営業、ホステスを経て2011年よりライター活動開始。得意ジャンルは恋愛、美容、漫画、ゲーム、レジャー。コラムや取材記事中心にお仕事をしています。

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