「夫婦別姓」って、ぶっちゃけメリットあるの?【Editor’sEYE】
2015年12月、最高裁により 夫婦別姓 を認めない民法の規定について、「合憲」とする判決が出ました。
女子にとって改姓は結婚の証しでもあり憧れの一つではありますが、夫婦同姓が法律で規定されているのは、世界で日本だけだそう。生活手続きが楽になる、女性の社会進出を促進する、といったメリットもあるそうですが、筆者は未だよくわからないことだらけです。
今回、世の女性達の意見をもとに 夫婦別姓 について考えてみました。
7割以上が「 夫婦別姓 」に賛成!その理由は?
株式会社ザッパラスは、首都圏で働く20~30代の女性916名に、「夫婦別姓についてどう思うか?」というアンケートを実施しました。その結果、7割以上に当たる656名が「賛成」と回答。回答理由には、「慣れ親しんだ苗字を変えるのが嫌」「同姓にしたからとって家族の絆が保証されるものではない」「時代に合わせて社会のシステムも変えるべき」といったものが多く見られました。
確かに、結婚したことでパスポートやクレジットカードなどの契約変更を余儀なくされるのは我々女性。面倒な手続きは避けて通れないと言えるでしょう。
さらに女子をモヤモヤさせるのは、名字が変わったかで「既婚かどうか」までわかってしまうこと。SNSでいつの間にか女友だちの名字が変わったり、名字が変わらない自分は「負け犬だ」なんて劣等感にさいなまれたり……様々な場面で複雑な思いを強いられてしまうかもしれません。これらを踏まえると、女性が結婚したときに名字を選ぶ「権利」がある方が、いいのかもしれません。
「 夫婦別姓 」にもデメリットが……
その一方、「夫婦別姓には反対」と回答した女性は約3割。その理由には、「(同姓であることで)夫婦の絆を感じられる」「子どもが親へのつながりを感じなくなるのでは」といった、家族を意識したものが目立ちました。
夫婦別姓の一番のデメリットと言えるのが、配偶者控除、扶養家族手当てなどの、婚姻によって得られる優遇措置の対象外となることではないでしょうか。もっと先を見ると年金にも関わることなので、重要なポイントと言えます。さらに、子供が生まれた時にどちらの名字を名乗るかも、問題になるでしょう。もし子供が夫の名字を名乗ったら、自分一人が別姓となってしまうため、精神的な疎外感を感じてしまいそうです。
かく言う筆者は、結婚したら名字を変えたいと考える一人。その一番の理由は「家族」になることの重みを感じられないからです。結婚は「好き」という気持ちだけではできませんし、「家族」になる覚悟を決めるためにも、改姓したいと思っています。もし「夫婦別姓」が認められたとしても、筆者は選ばないかもしれません。
最後にこのアンケートでは「夫婦別姓が可能になったら、あなたはどうしますか?」と質問。その結果、63%の女性が「今の名前を使う」と回答しました。あなただったら、どちらを選びますか?
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