「子ども欲しくないの?ハラスメント」にご用心!
セクシャルハラスメントやパワーハラスメントに関しては、世の中全体の目線が厳しくなっているので、ひと昔前に比べるとだいぶ沈静化しました。
逆に、少子化問題の影響か、「子ども欲しくないの?ハラスメント」が増えてきているように見受けられます。
「子ども欲しくないの?ハラスメント」とは?
私事で恐縮ですが、筆者には、「おそらくほとんどの人は興味を持っているだろうが、自分自身は全く関心が持てないこと」が二つあります。一つは海外旅行、もう一つは「子どもを持つこと」です。
これを言うと驚かれるのですが、筆者が初めて海外旅行に行ったのは30歳を過ぎてからでした。多くの知人に、「一度でも海外に行くとだいぶ価値観が変わる」と聞かされていたのですが、大してハッスルすることもなく、筆者の中で海外旅行は「わざわざ行かなくてもいいや」という認識になっています。
これに対して厳しい目を向ける人はほとんどいません。厳しい目どころか、「国内にも良い観光地が沢山あるからね」とフォローしてくれたりもします。
ところが、「子どもを持たない」という生き方に対してはまるで別です。「信じられない!」「どうかしている!」といったような責め方をされることもあれば、「今は欲しくなくても、いずれ欲しくなるから、早めに産んでおいたほうが良い」など、お節介を焼いてくる人までいる始末。
こういったシーンにおいて筆者は、心の中で「子ども欲しくないの?ハラスメント、キターッ!」とシャウトしております。皆様の中にも、同じような目に遭われた女子さんも多いはず……。
「結婚も子どもも考えていない」は○だが……
筆者の分析によると、「結婚も子どもも考えていない」というスタンスに対しては、ほとんどツッコまれることはないです。対して、「結婚したいが、子どもは考えていない」というスタンスに対しては、激しくツッコまれます。
少し前のとある合コンでも、「結婚は考えている。子どもは考えていない」と発言したところ、「それって結婚する意味なくね?」と、鳩が豆鉄砲を食ったような顔で返されました。意味なくないわい!
しれっと論点をずらすべし!
「なぜ子どもを持たないのか」などの主張を始めてしまうと、話が別の方向に行ってしまいそうなので、ここでは「子ども欲しくないの?ハラスメント」のツッコミ返しについて考えたいと思います。
悔しいかな、「欲しくない」と言ってしまうと、ツッコミ攻撃が開始されるので、本音は隠しましょう。だからと言って、欲しくないのに「欲しい!」と言うのも違う気がしますね。
筆者の場合は、しれっと話の論点をずらすやり方をしています。とはいえ、いきなり「そんなことよりファンデーションってどこのブランド使っている?」など、あまりにもかけ離れた話題では不自然ですから、まずは、「子どもって可愛いよね」と、子どもに関する話題としていったん受け止めましょう。
「子どもって可愛いよね」の後には、すかさず「そういえば○○ってドラマ観ている?あのドラマに出ている子役の△△ちゃんってめっちゃ演技上手いんだよ」と、子どもから子役タレントへ、子役タレントからドラマの話題へとどんどん切り替えていくのです。
こうすれば、イラッとさせられることはありません。それどころか、「うまいことスルーしてやったぜ!」と、爽快感すら覚えます。
子どもを持たない考え方は結婚が遠のく?
「子どもを持たないって考え方だと、結婚が遠のくのかな?」と不安に感じている女子さんも多いことでしょう。確かに、大半の男性は子どもを望む傾向が強いです。
しかし!例外もあります。
理由はそれぞれでしょうが、「結婚したいが子どもは考えていない」という、同じ思考の男性も、多くはないかもしれませんが確かに存在するので、諦めず前向きに出会いを模索していきましょう。
コラムニスト。『つけちゃうぞ!大人の保健体育』(遊タイム出版)『テレフォンセックス裏物語』(幻冬舎)『Sの妹Mの彼女』(遊タイム出版)など、性愛に関する著書多数あり。
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