コツが分かれば飲み会も怖くない!「カラオケ教室」に行ってみた
今回は女子に人気の習い事・カラオケ教室の体験に潜入。
カラオケ教室といえば、おばちゃん、おじちゃんと一緒に、マイクを握りながら和やかに……なんでイメージもあるが、筆者が行ったのは個人レッスンの教室だ。
いつものカラオケボックスでレッスンがスタート
場所は、おなじみの大手カラオケボックスの一部屋。入ると先生がキーボードとお待ちかね。のっけから「まず歌声を聞きたいので、何か歌ってください!」と無茶ブリが。カラオケ教室なので歌わないことには始まらないのである。
「きゃっ!初対面の人の前で歌うなんて恥ずかしい!」と思いながらも、華原朋美「I'm proud」を予約。緊張に声を震わせ、歌い始めた筆者。
緊張しつつもワンコーラス歌い上げて終了。「なるほど。はい、わかりましたー」と先生。顔を赤らめる筆者を横におき、センセ、意外とあっさりしてらっしゃる!
歌うのはまだ!まずは腹式呼吸から
「呼吸が腹式でなく、胸式になっていますね。歌は腹式呼吸が基本です。まずそこから始めていきましょう」と先生。呼吸法の練習が始まった。
「腹式呼吸」とは、読んで字の通り、お腹でする呼吸のこと。仰向けに寝るとお腹が上下するように、吸った時にお腹が膨れ、吐いた時にお腹がへこむアレだ。
練習法は、まずは「フゥ~~ッ!」と息を吐ききって(ロングブレスの三木●介みたい?)、お腹をできる限りヘコませる。吐ききったら、一気に息を吸ってお腹を膨らませる。その繰り返し。
普段の生活では、多くの人が胸を使う「胸式呼吸」。まずは腹式呼吸に慣れるのに一苦労なのだ。そしてものすごいエネルギーを要する。酸欠で頭もくらくらしてくるし……。こりゃいいダイエットになりそうだ。
呼吸の次は「ノドを開ける」練習
腹式呼吸のトレーニングが終わると、続いては「ノドを開ける」練習。
あくびをする時、ノドチンコが見えてノドの奥が開く。この状態で歌うといい歌声が出せるとのことなのだ。
とはいえ、慣れていないとかなり難しい。鏡を見ながら練習していく。コツは口をタテに開けること。「タテに指三本いれろ!」と絶叫していた中学校の音楽の先生を思い出す……。
ここで30分経過。腹筋が疲れて、顔の筋肉もピクピクしてきた。歌のレッスンなのに、歌は最初しか歌えておらず。歌までの道のりはまだまだ遠い。
やっとマイクを握る許可が得られる!
呼吸、ノドを開ける練習が終わると、声を出しての練習。キーボードに合わせて音階の発声練習だ。
悲鳴を上げる腹筋と顔筋にムチ打って、♪ア~ア~ア~と必死に声を出す筆者。「お腹使ってー!」「ノド開けてー!」と先生も絶叫。
もはや文化系という生やさしい部活ではなく、すっかりスパルタ運動部の気分である。かなり難しく、きついのだが、最初よりはかなり声が出ているぞッ!
ひと通り終わると「じゃ、さっきの歌を歌ってみましょうか」と、再びマイクを握る許可が。「やっと歌うことが許される」とちょっとした達成感に浸る筆者。
これまでやった呼吸、口の開け方を意識して。そして、歌い方のポイントとして「歌詞を語るように歌う」のが重要だという。朗読のように“ねちっこく”だ。
さらに意外にも、マイクの持ち方も重要。マイクのてっぺんをきちんと口元に持ってくること。鼻と口の間に持ってくるのが丁度いいそうだ。思っていたより少し上である。
カロリー消費とダイエット効果に期待!
腹筋を意識、ノドを開けて、そしてねちっこく歌いあげた筆者。さっきよりもスムーズに声が出ており、「ワタシ良い声出てるジャン!」と耳でも実感が。
厳しかった先生も笑顔。「お疲れ様でした~!最初よりかなり良くなりましたよ!」とお褒めの言葉もいただいた。
60分の体験レッスン。終わってみると、ゲッソリ疲れが。お腹の筋肉が悲鳴を上げているし、顔の筋肉も疲れている。カラオケは、もはやスポーツである。
それにしても、基礎の呼吸法から習うとは意外だった。基礎ができていれば、あとは自在に歌うことができるのでは。カラオケ好きの女子は試してみてはいかが?