アルファリポ酸は脂肪を減らすダイエットの救世主!?

9時間目：医薬品、健康食品に使われる「アルファリポ酸」について

「アルファリポ酸」って何？

アルファリポ酸（αリポ酸）は、チオクト酸とも呼ばれる補酵素の一種で、ビタミンに似た働きをするビタミン様物質です。

糖の分解を助け細胞でエネルギーを作るのに必要な物質で、体内で合成することができます。もともとは医薬品でしたが、2004年3月から食品にも使えるようになりました。

「アルファリポ酸」が含まれている食品

牛や豚の肝臓、心臓、腎臓に含まれています。また、野菜ではほうれん草、トマト、ブロッコリーなどにも含まれていますが、含まれる量は少なく、1kgあたり1㎎程度と言われています。

少ない量で体内の代謝を助けることができますので、食品からも摂ったほうがいいですね。普通に食事をしていれば不足することはありません。

医薬品としての「アルファリポ酸」

チオクト酸（注射）、チオクト酸アミド（経口）として「肉体労働などの激しい疲れ」等に適用されています。

ただし添付文書には、効果がみられないのに漫然と使うべきではないとの注意が書かれています。

「アルファリポ酸」の効果

アルファリポ酸は私達の約60兆個もあるすべての細胞のひとつひとつに存在する、体がエネルギーをつくるときに欠かせない物質です。ブドウ糖の消費をアップし、活性酸素に対して働き、体内で抗酸化力を発揮してくれます。

またⅡ型の糖尿病（過食、肥満、運動不足など生活習慣によるもの）にはインスリンの感受性と糖代謝機能の改善がみられたという報告もあります。

～美魔女のささやき～

これだけ読むと医薬品にも使われているし、抗酸化作用も期待できそうだし、ダイエットに効果があるようなイメージを持たれると思います。

さらに糖尿病にも有効となるとサプリメントで沢山摂りたくなりますが、アルファリポ酸のサプリメントを大量に摂れば本当に痩せることが出来るのでしょうか？

糖質の代謝アップ、抗酸化作用があるというのは分かっていますが、効果が期待できるかというと実証できるデータはありません。

厚生労働省によると、特定の遺伝子を持つ方がアルファリポ酸を摂取した場合インスリン自己免疫症候群を起こし、冷や汗や手足の震え等の低血糖の症状が出たというケースが報告されています。このような症状が出た場合は、すぐにサプリメントをやめお医者さんに相談してください。

ではアルファリポ酸は絶対に飲んではいけないの？

そうではありません。飲む前にきちんとした食事をとる、その上で必要だと判断したら飲んでも良いと思います。副作用も報告されていますので、ダイエットという言葉に振り回されずに正しい判断をしてくださいね。