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クリニック/不正出血?やっぱり生理?そもそもフツウの生理って何?

私のクリニックを訪れた女性には、必ず一番最近の月経(生理)がいつだったかをお尋ねします。

すると生理日をきちんと手帳や携帯に記録している方から、最近の生理がいつだったか全く覚えていない方まで、さまざまです。

生理は体や心の状態により変化し、生理の異常はそれらの不調を反映しています。

今、“生理の異常”と書きましたが、その前に正常な生理とはどんなものを指すのでしょうか? あまり人と比べたりしないので、自分の生理が普通なのかそうでないのかわかりませんよね。

まず月経(生理)とは何か説明していきましょう。医学書には、「一定の周期性をもって反復する子宮体内膜からの出血」と書いてあります。当たり前そうなことをちょっとむつかしく言いまわすのが医学的定義の真骨頂ですね(笑)。

周期とは、生理が始まった日から次の生理が始まる前日までの期間。だいたいひと月に一度、28日から30日くらいの周期で来る人が多いのではないでしょうか。人によってはもう少し早い場合も遅い場合もあります。25日から38日の周期であれば正常と判断します。

周期に加え、大事なことがあと2つあります。ひとつは、個々人特有のパターンをもった出血であることです。 “パターン”とは、「生理の始まりは経血が少なく、2日目が最も多い、そして徐々に少なくなり、7日目にはほとんど無い」とかいうものです。人により若干の違いがあります。

もう一つは一定期間で終わるということ。つまり、きちんと血が止まるということです。当たり前のようですがとても大事な現象です。

よく「生理なのか不正出血なのかわからないのですが・・・」という声を耳にします。それを見分けるためにも正常な月経を知っておくのが必要ですね。

次の3つを満たしているものが、正常な月経です。

① いつもと同じような周期で出血が始まり、
② 出血がいつもと同じパターンであり、
③ いつもと同じような期間で止血する

これらから逸脱したものは基本的に「不正出血」と考えて頂いていいでしょう。 生理は体調や精神的ストレスなどですぐに変調をきたします。“いつもと違う”の中に病気が隠れていることもありますので、わからない時や不安な時は受診をおすすめします。

次回は、正確に自分の生理を評価できる基礎体温の計測、さらに生理の異常についてお話しさせて頂きたいと思います。

編集部
編集部

女性の生活スタイルやキャリア、社会的課題における有益な情報を提供したい。

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