50代実家女子に待ち受ける試練とは?!
前回お届けした30代、40代実家女子、両親との長電話による仮想実家女子……と、バリエーション豊かな実家女子の暮らし。今回はその先の50代実家女子が避けては通れない「大きな問題」について考えていきたいと思います。
実家女子=ぬるま湯だけでなない!
実家女子コラムシリーズにコメントをくださった皆様、色々なご意見をありがとうございました。
著者である私としても気づきがあったり、考えさせられるお言葉が多くありました。
その中でもご自身が実家女子で、ご家族の生活を支えていた過去を持つ読者様のコメントは印象深い内容でした。
「どんなに家族の面倒をみても、10年後には結婚できない女として扱われている」という事実。
経済的や精神的な問題の居候ではなく、病気の両親のサポートのために実家暮らしをして婚期を棒にふってしまったのに、回復した両親は実家女子をいまや「結婚できなかった女子」という目で見るという家庭もあるようです。
「実家女子として暮らすこと」=「ぬるま湯」だけではありません。20代、30代の頃はまだしも、あなたが40代、50代に差し掛かった頃には、予想だにしなかった大問題も浮上してくることになるかもしれないのです。
50代実家女子に待ち受ける介護問題!
そう、「両親の介護問題」!!
実家女子が50代のときにご両親は70代、さまざまな病気が起こってもおかしくない年齢に達している以上、これはいつ起きてもおかしくはない問題です。
両親が突然入院した場合、頼るべき家族は50代実家女子のあなた自身。
入院の手続きや日々の看護だけでなく、両親の資産にもよりますが、年金収入だけで生活している場合だと多額の費用を捻出することは難しく、当然あなたの経済援助が必要になる場合も。
両親を精神的にも経済的にもに支えなければならない……そんな状況になってしまったら、実家の大黒柱&癒し系としての役割を果たせるのは愛猫ではなく、50代の実家女子なのです。
結婚して息子が連れてきた見知らぬ嫁に厳しいことはいえませんが、家族である実家女子には100%甘えられます。
「この子は私たちと一緒に生活することに決めたのだから」、「いままでずっとお世話をしてきたんだから」という考えを持つ両親も少なくないはず。
これぞ実家暮らしの最大のトラップ!
20代、30代実家女子の頃は「結婚はまだしなくてもいいんだから、まだお母さんに甘えなさい」とかわいがられていたはずなのに、50代の実家女子になると「私たちの介護はあなたに任せたわ♪」と今度は両親に頼られてしまうとは……。
取り巻く状況の変化を常にイメージ!
上記のような実家女子の変化はごく一例ですが、実家女子のあなたとご両親の肉体の変化は必ずやってきます。20代だったあなたが30代になるように、ご両親もまた60代、70代と歳を同じくとっているんです。
突然の大きな変化が訪れて戸惑わないためにも、20代、30代で経済的理由や依存で実家女子を続けている場合は、数年先、10年先のイメージを常に持つようにしたいですね。
そして、その大きな変化に直面する前に危険回避のリスクヘッジと感謝の気持ちを普段から実践したいものです。
「お母さんとお父さんで定期検査にいってみたらどう?」という一言や、仕事から早く帰ったときは野菜を中心とした夕食を作ってあげるという気遣いも◎。
実家で暮らすということは、自分自身も一蓮托生のチームの中にいることを常に意識しておくことが大切です。
一人で抱え込まずゆとりを持って日々を楽しむ
しかし、もしもあなたが40代、50代で実家女子を余儀なくされることになったら……まずはストレスをためこまないようにしましょう。
実家女子のあなた自身にも閉経や更年期の症状などの身体トラブルが徐々に起こるので、ストレス発散はとても効果的です。
同じ思いを抱いていたり、悩みを抱えた経験のある実家女子仲間や友人がいると気持も軽くなるのではないでしょうか?
いままでの人生をすべて否定せず、自分がほっとできる時間を作って精神的なゆとりを持つようにしたいですね。
また、両親とのコミュニケーションも欠かせません。数十年間お世話になり、熟年夫婦のように長年連れ添った大切な家族、後悔しない接し方を心がけたいものです。
気分転換がてら、まずは両親&愛猫と一緒にお花見を楽しんでみるのはどうでしょう?