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【毒舌独女】紅白で小林幸子が初音ミク!?NHK、若年層に媚びたな

派手な女性歌手

今月21日、第66回紅白歌合戦の曲目が発表された。 大御所やベテランは、今年発表された曲でなく、懐メロを披露するとのこと。歌手として活動しているなら、新曲の一曲ぐらいあるだろうに、今年一年の締めくくりの歌番組で、昔の曲を歌うなんて、何か変だよね。

石川さゆりの『津軽海峡・冬景色』なんて、38年前の曲で、もう9回目の紅白。飽きた。

そんな中、小林幸子は、今まで毎年、新曲を歌っていた。今回は特別枠ではあるものの4年ぶりの紅白復帰。新たな試みとして、ニコニコ動画で発表された、黒うさP作詞作曲の初音ミク曲『千本桜』を披露するとのこと。

何が新しい試みなのか、何のこっちゃ判らん人に簡単に説明すると、歌手歴50年以上の小林幸子が、同人音楽家が作り、機械(ボーカロイド)が歌った曲のカバーをするということ。これって、すごいことよ。

ちなみに、『千本桜』は、2011年9月に発表され、2015年12月現在、ニコニコ動画で970万回再生されている、大人気楽曲。YouTubeでは、avex所属のロックバンド・和楽器バンドのカバーMVが1000万回以上再生されている。

お気づきの方もおられるだろうが、「ニコニコ動画」、これが、小林幸子が紅白に復帰出来た原動力だ。そもそも、小林幸子が紅白を落選し続けていたのは、2011年に長年連れ添ってきた所属事務所の専務を突然解雇し、「恩知らず!」とギョーカイ内で総スカンを食らったから。そのせいで、仕事も激減していた。

そんな中、小林幸子が活路を見出したのは、ネットだった。ニコニコ動画に動画を投稿し、ニコニコ動画主催のイベントにも積極的に参加、コミケにも参戦した。更に、今年、初音ミクと同じようなボーカロイド『Sachiko』を発売。あれよあれよと、ネット層の若者の人気者に。「ラスボス」の愛称で親しまれている

そこに目を付けたであろうNHK。未だギョーカイで総スカンを食らっている彼女を「特別枠」として復帰させ、若者の視聴者に紅白を視てもらおうという魂胆。歌ってもらうのは、こらまた若者に人気の楽曲の『千本桜』。

若者の視聴者を取り込む為には、ギョーカイ内のイザコザも無視ですか、NHKサン。手のひら返しが、華麗ですね(はぁと)。

同じく特別枠のMISIAにはガンダムのテーマ曲を歌わせるし、どんだけ若者の視聴者が欲しいんだよ。大御所やベテランに懐メロを歌わせるのも、若者が知っているだろう曲だから?

新規に若者の視聴者を取り込むより、今までの視聴者を大事にする方が良いんじゃないのかなぁ。それも出来ない程、追い詰められているのかしら。

けれど、媚びを売るな!もっと強気に、受信料の徴収員の如く、ずうずうしいまでにNHKでいろよ!!

出演者の所属事務所との兼ね合い、ネットの声と色々と惑わされることが多いだろうが、公共放送であることを忘れず、日本国民全員が楽しめる、当然、出演者も楽しめる番組作りをしてもらいたいものだ

あんまり、大御所に昔の歌ばかり歌わせていたら、目玉の人に「卒業」されちゃうよー。

旭堂花鱗

コラムニスト/コンテンツライター

広島県安芸郡出身、大阪府高槻市在住。恋愛記事から豆知識、果てはビジネス文書まで幅広く執筆するライター。古典芸能に携わっていた経験もあり、日本文化について少し詳しい。文芸春秋『週刊文春』に載せてもらえたのが人生の自慢。

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