【毒舌独女】第66回紅白歌合戦、史上最低視聴率を叩き出す!戦犯は?
あけましておめでとうございます。今年も、宜しくお付き合い程をお願いいたします。
さて、新年を迎えて気になることは、NHK第66回紅白歌合戦の視聴率。
これが、1月2日に発表された。
何と、関東地区で39.2%(関西43.0%)と、記録が残る中で最低のものに。
私は1部も2部も視たのだが、まぁ、見どころがない上に寒い番組構成で、途中、何度もテレビを消しそうになった。
これは、出場歌手が悪いのではない。出場歌手は、精一杯、頑張っていた。
全面的に、プロデューサーが悪い。制作側が悪い。
よくもまぁ、これだけ、ワクワク感のない歌番組を作れること。
一年の締めくくりの歌番組なのに、今年の曲は少ないし、旬でもない出場者も多いし、何を考えているんだ。
今年から、スタッフ総入れ替えで臨まないと、紅白歌合戦に未来はない。
大体、何故にトリに、近藤真彦と松田聖子を置いたのだ。
ここに総合司会の黒柳徹子を入れて、昭和の代表的な歌番組TBS「ザ・ベストテン」風味にしたかったのだろうが、誰が喜ぶんだ、そんな演出。
久米宏もいないし。
トリってさ、視聴者が「待ってました!」と思える人じゃないといけないじゃん。
近藤真彦を待っている人って、ジャニオタ以外でいるの?
いや、ジャニオタでも、待ってないと思う。
っつか、どの層に人気があると確信して、近藤真彦をトリに据えたの?
見ていて、気の毒なぐらい、トリのオーラがなくて、可愛そうだったわ。
その点は、松田聖子も同じ。
「赤いスイートピー」なんて、今更、誰が聴きたいと熱望してんのよ?
あんな、勘違い女の歌、今の時代にそぐわないし、松田聖子の年齢にもそぐわない。
この曲は、ウブな(だったであろう)20歳の松田聖子が歌うからこそ、光り輝いていた。
あとさ、アニメメドレーという謎企画、誰が考えたのよ?
テレビ局の垣根を超えて、頑張りました!というのは判ったけど、ホント中途半端。
年代はバラバラ、主題歌を歌ってもらう歌手は、練習不足。
この企画の後は、μ´s(ミューズ)というお茶の間を凍り付かせる女性声優グループだったし。
日本が誇る文化として発信するのであれば、ガッツリとアニソン歌手を呼んできて、演歌と同等の時間を割くべきだったんじゃない?
下手に手を出してしまったが為に、火傷をしてしまった。
いやぁ、もう、本当に誰が喜ぶんだって感じだよ。
まさに迷走としか言いようがない。
年代問わず視聴者が楽しめる番組を作ろうと思うのであれば、実力のある人を呼ぶのが手っ取り早い。
今回、小林幸子も美輪明宏も、良かった。X JAPANも良かった。
ジャンルを問わず、良い物は良いと感じられる感性を、視聴者は持っている。
多様化している音楽シーンだからこそ、視聴者の耳は肥えてきている。
出場歌手の人数を減らしてでも、実力派歌手に出てもらい、ガッツリ聴かせる歌番組にするしか、今後、紅白歌合戦が生き残る術はないのではないだろうか。
視聴者を信じ、次回はそのような番組構成にしてもらいたいものだ。
コラムニスト/コンテンツライター
広島県安芸郡出身、大阪府高槻市在住。恋愛記事から豆知識、果てはビジネス文書まで幅広く執筆するライター。古典芸能に携わっていた経験もあり、日本文化について少し詳しい。文芸春秋『週刊文春』に載せてもらえたのが人生の自慢。
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