【毒舌独女】詐欺師「ばびろんまつこ」のセレブツイートにあっぱれ!
最近、不作だった面白い素人さんが、久々に登場した。
その素人さんとは、平成27年10月28日、京都府警向日署に詐欺と商標法違反で逮捕された、無職の松永かなえ容疑者。
ちなみに、26歳。ゆとりなヤングだね。
ネットオークションで偽物のブランド品を売って、お縄と相成った。
偽物の入手先もネットオークションと、いかにも合理的なゆとり世代らしい手口で、オバサンな私は感心しきり。
このヤング、Twitterでは「ばびろんまつこ@matsuko1223」と名乗っており、フォロワー27,370人を抱える人気者。
それだけフォロワーがいるだけあって、彼女の似非セレブなツイートは滅法面白い。
例えば、今年の7月4日のツイートは以下の通り。
「正直な話年収が1500万超えたあたりから自分より年収が低いであろう異性は自然と身近にいなくなる。いてもコンビニの店員さんとか宅急便の配達員さんくらい」
わははは!おもろい!
ただし、ここまでは、普通の似非セレブ発言。
面白く興味深いのは、この続きなのだ。
「だから異性に求める年収の話とかよりも年収ありきでほかのスペック寄りの話になるし、ワリカン問題とかそもそも問題に上がらないよね」
なるほど、と膝を打ってしまった。
逮捕された今となっては、空想セレブの恋愛観だと判るのだが、中々、的を射ていると思う。
それもその筈。
上京直後は、愛人バンクで働いていたようで、小金持ちとは「お付き合い」はあった模様。
他にも、一般ユーザーからの質問に答えているものもあるのだが、これもイケている。
例えば、9月20日のモノ。
一般ユーザーが、「彼女がいる男性を好きになってしまいました。(中略)私の入る隙はないのでしょうか?」と問うと、まつこは何って答えたと思う?
「貴方が男性だとして、入る隙を虎視眈々と狙っている女性が魅力的に感じますか?女性が魅力的なら、隙あらずともいくらでも入っていけますよね」
さすがや、まつこ……。
26歳の小娘が答えたとは思えないわ……。
他の彼女の恋愛ツイートも、案外、まとも。
まともな中に嘘を織り交ぜてこそ、プロの詐欺師。
まつこってば、これだけ、空想力と発想力があるのだから、セコくネットで詐欺なんかしなくても、舌先三寸で楽に生きて行けたんじゃない?
何で、ブランド詐欺なんかに手を染めたのかなぁ。
どうせするなら、もっと大きな詐欺を働いてもらいたかった。
ブランド詐欺なんて、執行猶予が付いちゃうじゃん。
あ、でも、被害者への賠償命令が出るか。
その賠償金さ、今までのツイートをまとめて、書籍化して、印税で払ったらどうだろう?
当然、現実のまつこの生活も見せてさ。
悔い改めるなら、それぐらいして当然。
それは、文字にすることにより、いかに自分が馬鹿げたことを仕出かしたか、客観的によくよく理解する為である。
また、大事に育ててくれたであろう、ご両親に対する贖罪でもある。
夢は必ず醒めるもの。
まつこは逮捕されたことにより、セレブな夢から醒めたのではないだろうか。
これからは、現実に生き、まっとうに生きて、自力で本物のセレブになってもらいたいものだ。
それから、再びTwitterで笑わせてもらいたい。
コラムニスト/コンテンツライター
広島県安芸郡出身、大阪府高槻市在住。恋愛記事から豆知識、果てはビジネス文書まで幅広く執筆するライター。古典芸能に携わっていた経験もあり、日本文化について少し詳しい。文芸春秋『週刊文春』に載せてもらえたのが人生の自慢。
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