大杉漣さんお別れの会、草なぎ剛の出席伝えず「テレビ局の忖度がひどい」
『デイリー新潮』(新潮社)が22日、地上波のワイドショーにおける「大杉漣さんのお別れの会」の取り上げ方について分析を行った結果、テレビ局がジャニーズ事務所への忖度を行っているのではないかと報じている。
14日に開かれたお別れの会には、大杉が世に広く知られるきっかけを使った北野武(71)や、亡くなる直前まで撮影していた『バイプレイヤーズ』(テレビ東京系)の共演者など関係者約700人が出席し、故人の人柄が伝わるものだった。
大勢の出席者の中には草なぎ剛(43)の姿もあり、「こうやってこんな風に、まさか漣さんにお話しするなんて思ってなかったです。何言っていいか分からないじゃないですか」と、突然いなくなったことにとまどい、残念な思いを表す弔辞を読んだ。
草なぎは大杉さんと『僕の生きる道』(フジテレビ系)や『銭の戦争』(フジテレビ系)など多数のドラマで共演しており、最も親交の深い人物と言えよう。
地上波のワイドショーはほぼ黙殺?
しかし、新潮がお別れの会の翌日に放送を確認したところによると、早朝の情報番組『はやドキ!』(TBS系)、『あさチャン!』(TBS系)と、関西の読売テレビ制作の『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)の3本のみだという。
さらに『あさチャン!』と『ミヤネ屋』は、弔辞の内容をテロップで流し、アナウンサーがその内容を読み上げた程度だったという。
ほとんどのワイドショーで草なぎの弔辞が取り上げられなかったことについて、YAHOO!ニュース掲示板では不自然な報道の仕方に批判が集まっている。
「ネットニュースやSNSで速報が流れてしまう今、テレビ局がやっている忖度まみれの構成では誰の信用も得れなくなる」
「今回に限らず、辞めた3人に関するニュースをこの半年の間に取り上げたのは、まさに書いてある番組だけだったからね。後は地方局の情報番組だけ。本当にわかりやすい事をやってくれる」
「フジテレビは何十人もピックアップしてつくった参列者リストの中に、草なぎ剛の名前すら載せていなかった」
「そりゃ、『おじゃMAP!!』(フジテレビ系)も『「ぷっ」すま』(テレビ朝日系)も『SmaSTATION!!』(テレビ朝日系)も終わるわけだ」
特にフジテレビは最もドラマ共演が多かったテレビ局にもかかわらず、出席者のリストにも載せていないという不自然な伝え方に、違和感を覚えた視聴者もいたようだ。
ジャニーズのタレントを優先して放送
また、多くのワイドショーで映像が流れたのが草なぎでなく、も村上信五(36)や生田斗真(33)の囲み取材だったということにも、批判が集まっている。
同記事でも「共演が少ないから取り上げるな、と言うつもりはない」と断りを入れており、プライベートで親密かどうかは不明ではあるのだが、あえて草なぎよりもジャニーズの2人を取り上げたのかという意見も多い。
「村上信五と生田斗真の囲みインタビューが流れて、とても違和感を感じたのは事実です」
「10年以上前にちょこっと共演しただけで俳優のイメージもない村上くんをなぜ行かせたのでしょうね」
「ジャニーズ、村上が悲しんでいるのは十分伝わったが、そのシーンを見るたびに、草彅はどんな想いでいたのか余計気になった」
ジャニーズ側の圧力かテレビ局側の忖度かは不明であり、テレビ番組で取り扱われるかどうかと故人への思いには関係がない。
しかし、多くの視聴者から草なぎを取りあげないことを不自然と感じられているようでは、一日に何時間も流れているワイドショーの存在意義は薄れてきているのかもしれない。
真島リカ(まじまりか)
ライター / テレビ番組や芸能ニュースに関する記事を中心に執筆。朝昼のワイドショーはもちろん、ドラマやバラエティ、深夜番組など、あらゆるテレビ番組のチェックを毎日欠かさない。世間一般でニュースにどのような感想を持っているのかを知ることに関心が強い。