雨上がり決死隊、『バイキング』降板で「情報番組に芸人不要」の声強まる
お笑いコンビ・雨上がり決死隊が3月30日、情報トーク番組『バイキング』(フジテレビ系)を卒業すると発表した。
宮迫博之(47)は卒業のあいさつで、「4年間、本当にいろいろ貴重な経験をさせていただきました。
生放送で謝罪もして、本当に思い出深い番組でした」と、かつて不倫が発覚した直後に生放送で釈明したことに自ら触れた。
また、MCの坂上忍(50)の服装について、「卒業の最後の最後で、なぜ坂上さんがオフホワイトのジャケットを着ているのか」と言い、昔、自身の不倫疑惑が黒なのか白なのか問われた宮迫がオフホワイト色で例えたことを引き合いに出した。
一方、蛍原徹(50)はこれまでの番組内でのスタンスについて、「なんか僕、うまいこといかなかったです」と反省したが、坂上はそんなことはないとフォローしていた。
不倫をネタにする姿勢に批判
宮迫が最後のあいさつでも自身の不倫をネタにしたことについて、女性向けネット掲示板「ガールズちゃんねる」では、厳しい意見が集まっている。
「宮迫は全部の番組卒業でいいよ。出てる番組見ないし、チャンネル替える」
「不倫をネタにしてウケてるつもりの芸人が、コメンテーター続けてたのが変だから」
「色んな番組で自分の不倫をネタにしてて不快」
「この人これからも不倫騒動をネタにしていくんだろうな。私が奥さんなら耐えられないけど……」
「宮迫って自分からオフホワイトネタ言うから寒い」
雨上がりは番組当初から長年レギュラーを務めてきた、言わば番組の功労者だが、今春、曜日MCで降板したのは雨上がりだけであり、宮迫の不倫が多少影響したのかもしれない。
情報番組にお笑い芸人は不要?
『バイキング』は当初、坂上や雨上がり、フットボールアワーなどが曜日ごとのMCを務める情報バラエティ番組だったが、途中から坂上を全曜日のMCに起用した討論番組に路線変更し、曜日MCはレギュラーとしてそのまま残ったという経緯がある。
ただ、政治経済や社会問題を扱う討論番組でお笑い芸人がコメントできることは難しいからか、その存在意義が薄れてきているのではないかという意見が多くなっている。
「正直MCやるはずだった芸人枠はもう必要ない。実質坂上が仕切ってるし」
「バイキングは榎並(大二郎)アナと弁護士と(政治評論家の)有馬(晴海)さんと芸能リポーターがいれば成り立ちそう」
「サンド(ウィッチマン)も卒業で良いよ。バイキングにも坂上にも合っていない。彼らの良さが全く出ていない」
「バイキングの坂上忍の脇にいる芸人さんはほとんど喋らず何の為にいるのかと思ってたから、いなくてもいい」
今春、『ビビット』(TBS系)のオリエンタルラジオ・中田敦彦(35)や『直撃ライブ・グッディ』(フジテレビ系)の麒麟・川島明(39)など、お笑い芸人の降板が続いている。
今や情報番組に求められているのは、お笑い芸人の変わった意見よりも、ニュースに合った専門家のコメントなのかもしれず、情報番組の作り方が曲がり角にきているようだ。
真島リカ(まじまりか)
ライター / テレビ番組や芸能ニュースに関する記事を中心に執筆。朝昼のワイドショーはもちろん、ドラマやバラエティ、深夜番組など、あらゆるテレビ番組のチェックを毎日欠かさない。世間一般でニュースにどのような感想を持っているのかを知ることに関心が強い。