「デブ」?「おしゃれ」?お笑いタレント・渡辺直美に賛否両論の声
マルチタレント、という言葉がここまで似合う人もいないだろう。
米国歌手ビヨンセのモノマネでブレイクしたお笑いタレントの渡辺直美さん(29)の活躍はとどまることを知らない。今年は早速、日本テレビ系列で放送されている人気バラエティ番組「ぐるぐるナインティナイン」の人気企画「ゴチになります!」の新メンバーに抜擢。今最も引っ張りだこの芸人と言って差し支えないだろう。
本業は「汚部屋の住人」?
渡辺さんは本業に加え、昨今ではCMやドラマ、映画に出演するなど女優としての頭角も現し始めている。またファッションプロデューサーとして「ぽっちゃりのための服」を作るなど、その「規格外さ」には目を見張るものがある。
しかし、「畑違い」の彼女を敬遠する声も増え始めている。とりわけ彼女のズボラな一面を知る視聴者の中には、生理的嫌悪感を抱いている人も多いようだ。
渡辺さんは以前から「お風呂嫌い」を公言しており、「ゴミ屋敷に住んでいる」と自他ともに認めている。
彼女のブログには、足の踏み場もないほど大量のゴミが積み上げられている自宅の写真が掲載されたこともあった。また「部屋を掃除しようとしたけどやり方が分からず、ハウスクリーニングを頼んだら14万円かかった」と耳を疑うような逸話も。
メイクやファッションにこだわり、常に身だしなみに気を遣っている印象を受ける渡辺さんだが、一度ついた「ヨゴレ」は頑固にこびりついたままのようだ。
「お風呂に入らないっていうイメージしかない」
「どんなに綺麗に可愛く着飾っても清潔感が感じられない」
「最近の渡辺さんは太りすぎ」
「(太りすぎで)見ていて心配になる」
特に不特定多数の人が目にするCMにはクリーンなイメージが求められる。歌手顔負けの熱唱を披露したり、人気俳優の妻役を演じたり、何かと目立つ渡辺さんだけに、視聴者を不愉快にするような「設定」は早急に取り除いたほうが良さそうだ。
唯一無二の存在になれるか
全世界ユーザー数が5億人を超えるSNS「インスタグラム」が広く社会に浸透して久しいが、渡辺さんのフォロワー数は未だ伸び続けている。日本人アカウントとしては第一位をキープしており、コメント欄には英語、中国語など世界各国からのメッセージが寄せられている。
彼女の体型は100キロオーバーしているとも言われている豊満さだが、インスタグラムに公開されている水着写真には「かわいい」という言葉がよく似合う。「デブ」と蔑まれてしまいがちな体型も、渡辺さんの手にかかればインスタグラムユーザーすら虜にしてしまう「おしゃれアイコン」に変貌するのだ。
「かっこいい。大好き」
「ダンスも上手いよね」
「頑張ってるなぁ。性格も良さそう」
「この人、ギリギリのところで体を張って生きてる。その事が判らない人は批判するべきじゃない」
渡辺さんは自身の誕生日の投稿で、「皆様いつも応援ありがとうございます。最後の20代がんばります」と謙虚で前向きで、堂々とした姿勢を見せてくれた。痩せ過ぎ傾向にある日本人女性をリードできる存在として、今後の活躍も期待したい。
とはいえ、健康あっての仕事であり人生。「いいね!」と言うのを躊躇ってしまう人がこれ以上増えないよう、どうか体調管理には気をつけていただきたいものだ。
文・蒼井トマト(あおいとまと)
フリーライター。趣味は映画鑑賞、読書、バドミントン。 「憂鬱でなければ仕事じゃない」を座右の銘としているが、文章を書くことは好き。