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授賞式直前!第87回アカデミー賞を勝手に予想してみた!

87回アカデミー賞予想

日本時間2月23日(月)午前、第87回アカデミー賞の授賞式がロサンゼルスのドルビー・シアターにて開催されます。今年も、大御所から期待の新人まで様々な映画人がノミネートされているので、思いがけない番狂わせも起こるのでは?!

そこで、今年のオスカーの行方を予想してみました。

日本作品!長編アニメーション賞『かぐや姫の物語』はどうなる?

ジブリの高畑勲監督が約14年ぶりに手がけた『かぐや姫の物語』がノミネートされている長編アニメーション部門。日本色を全面に打ち出した本作は、海外の映画人の目にはどのように写ったのでしょうか?前回のアカデミー賞でも、ジブリ作品『風立ちぬ』(2013)がノミネートされましたが、強敵『アナと雪の女王』(2013)には敵いませんでした。ぜひ、今回こそは受賞を!と願いたいところですが、今年も『ベイマックス』という強敵が……。

今年も見逃せない争いになりそうですね。

超注目の作品賞!『6才のボクが、大人になるまで。』

アカデミー賞の前哨戦として注目されていたゴールデングローブ賞で、ドラマ部門作品賞、監督賞、助演女優賞の最多3部門を獲得した『6才のボクが、大人になるまで。』。今回のアカデミー賞では、作品賞をはじめとする5部門にノミネートされています。

この作品で最も特徴的なのが、俳優たちが12年間に渡りひとつの家族を演じたという点!フィクションなのかノンフィクションなのか言い切れない、画期的な手法をとっています。映画作りの原点を教えてくれるとも言える作品なら、同じ映画人からの評価も高そうですね。

【ダークホース】『アメリカン・スナイパー』

イラク戦争で、米軍史上最強と言われた狙撃手の自伝を元にした『アメリカン・スナイパー』。監督は名匠クリント・イーストウッドです。2004年『ミリオンダラー・ベイビー』で作品賞と監督賞を獲得した時、なんと彼は74歳!当時、史上最年長での受賞となりましたが、今回受賞すればさらに記録更新となります。個人的にイーストウッド作品が大好きなので、ぜひ受賞していただきたいです。

監督賞:リチャード・リンクレイター『6才のボクが、大人になるまで。』

ジャック・ブラック主演のコメディ『スクール・オブ・ロック』(2003)を撮ったかと思ったら、12年間も辛抱強く『6才のボクが、大人になるまで。』を作ってしまう、この振り幅の広さ!何よりも、この忍耐強さに対してオスカー像を授与したいですね。

【ダークホース】ウェス・アンダーソン『グランド・ブダペスト・ホテル』

すでに日本でも公開されており、多くの女性を中心に口コミで非常に評判がよかった『グランド・ブダペスト・ホテル』。ゴールデングローブ賞ではコメディ/ミュージカル部門作品賞を受賞しました。監督賞ノミネート者の中では最年少(しかもわりとイケメン)なので、ここで下克上となるか?!

主演男優賞:スティーブ・カレル『フォックスキャッチャー』

『40歳の童貞男』(2005)や『リトル・ミス・サンシャイン』(2006)でのコミカルな演技が印象的だったコメディ俳優のスティーブ・カレルが、この『フォックスキャッチャー』では、殺人犯を熱演。彼が挑んだのは、オリンピック金メダリストを射殺したアメリカの財閥企業の御曹司の役。愛情に飢え、歪んだ支配欲で凝り固まった複雑な人物を、見事演じています。観ていて怖いのなんの!彼の代表作になること間違いなしです。

【ダークホース】エディ・レッドメイン『博士と彼女のセオリー』

ダークホースは、『レ・ミゼラブル』(2012)で正義感と純真さを兼ね備えたマリウス様を演じた、あのイケメン、エディ・レッドメインです!今回も色気をダダ漏れさせているのかと思いきや、全て封印。この『博士と彼女のセオリー』では、シリアスで難解な役柄に挑戦しています。彼が演じたのは、ALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病と戦いながら、今も宇宙論に多大な影響を与えている実在の天才科学者スティーブン・ホーキング博士。

ゴールデングローブ賞では見事主演男優賞を受賞しているので、オスカーも受賞しちゃうかも?!

主演女優賞:ジュリアン・ムーア『アリスのままで』

『アリスのままで』は、若年性アルツハイマーという難病と戦う女性が主人公の作品。若手女優がノミネートされている中、大御所となったジュリアン・ムーアが貫禄を見せてきたな、という印象です。『ハンニバル』(2001)のような大作からアート作品まで、作品規模にこだわらず良作に出演しつづけている彼女は、過去に主演女優賞は3度ノミネートされています。しかし、未だ最優秀助演賞は受賞していません!本作で、4度目の正直となるのではないでしょうか?

【ダークホース】ロザムンド・パイク『ゴーン・ガール』

デビッド・フィンチャー監督のサスペンス映画『ゴーン・ガール』(2014)で、ホラーと言っても過言ではないほどの二面性を持つ女性を演じたのがロザムンド・パイク。最初と最後で彼女に対する印象が180度変わってしまうので、まるで感情のジェットコースターに乗っているようでしたね。2014年、観客の胸に傷跡を残すくらいの強烈な演技をしたのは、彼女だけだったのでは?

いかがでしょうか。ぜひ、皆さんも注目してみてくださいね。

白倉 みのり

オシャレに無頓着なのに、なぜかファッション業界に就職。 結局その会社に7年間勤務し退職。 言いたいことも言えない世の中に一石投じるべく、恋愛コラムを中心に執筆スタート。 経験、実績、妄想入り混じる独自の観察眼で、男と女をぶった切ります。

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