【独占取材】官能映画「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」原作者に突撃

全世界で累計1億部を突破したベストセラー官能小説「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」が映画化。

主人公の女子大生アナ・スティールは超有名企業のCEOクリスチャン・グレイに心奪われ、恋愛に関する信じられないようなルールが書かれた契約書へサインを求められる。恋愛未経験の女性が完璧主義の男性との刺激的で危険なセックスに溺れていくというストーリーは、世界中の女性たちの間でセンセーショナルを巻き起こしています。

本作の公開を前に、原作者ELジェイムズさんが日本に来日。そこで、DOKUJO編集部が直撃インタビュー！

日本の草食系男子は、ジャングルに連れていくべきね！

編集部：さっそく、全世界の女性を虜にした主人公クリスチャン・グレイについてお聞きします。

グレイは魅力的で完璧だけれど気難しい男性です。でも、彼を陥落させたのは意外にも平凡なアナ。アナのような女性は多いと思いますが、実際にはどうしたらグレイのようなハイスペック男子を落とせるんでしょう？

ジェイムズ：誰かのオフィスに転びながら入っていくことね（笑）。

でも本当にグレイのような男性と恋したい？グレイって、彼の世界観や大富豪という面も含めて素晴らしいけど、私のファンタジーが生み出した人物でありBDSM（Bondage, Discipline, Sadism & Masochismの略。主に、SMなどの性的思考の嗜虐的性向をまとめた表現）もあるからね。グレイのような男性は現実にいないかもしれないけど、アナのような日本人女性は沢山いそう。皆、愛を求めているんじゃないかしら。

でも、日本の「草食系男子」「セカンドバージン」についての話題を耳にすると、日本女性ってすごく悲しい存在に感じてしまいます。ちょっと、日本の人口はこれからどうなるの？！心配だわ……。とにかく草食系男子を草原から引きずりだしてジャングルに戻すべきね！（笑）

刺激的で恋愛向きな男VS平穏で結婚向きな男、女子が選ぶべきは？

編集部：アナは我々も共感できる女性として描かれていますが、彼女の一番の魅力は何でしょう？

ジェイムズ：アナは非常に賢い女性だけれど、本の世界にずっと閉じこもっていて、男性経験もない。ある意味「草食女子」だと思います。「肉食男子」のグレイに出会って餌食になるのだけれど……。

彼女はとても温かくて機知に富んでいてシャイ。そういう人だからこそ成長していけると思います。そしてこれは執筆を始めた当初から考えていたことですが、実は彼女の方がグレイより強いんです。グレイは過去にトラウマがあり、脆い部分があるから。

編集部：なるほど、心に強さを秘めた女性は、とても魅力的ですね。

ところで、グレイは刺激的で完璧な男性なので、恋愛対象としては最高です。でも我々アラサー女子は、平穏で安定した結婚相手も探さなくてはいけません。私たちは「刺激と安定」どちらを追い求めた方が幸せになれると思いますか？

ジェイムズ：面白い質問ね。グレイって独占欲が強すぎて、一緒に住んだら鬱陶しい……。ちょっとアナがいないだけでパニックになっちゃうしね。「どっちを選ぶべきか」は個人の選択だけれども、アドバイスとしては、一緒に笑える人、笑わせてくれる人がいいんじゃないかしら。

日本の草食系男子に「喝！」

編集部：グレイのような肉食男子とは正反対の「草食系男子」が、今日本にはかなり増えてきており、日本の女性は非常に嘆いています。そんな草食系男子をグレイのように、アクティブな肉食男子に変身させるにはどうしたらいいですか？

ジェイムズ：そうね、「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」という本を買うべきね！

編集部：その通りですね（笑）。

ジェイムズ：「草食系男子」については日本でのインタビューで何回か出ている話題です。女性が強くなってきて何でも自分でやってしまうから、男が“取り残された”と感じてしまうんじゃないかしら？でも、男は男らしくないといけないわね。

編集部：「草食系男子」が多い一方、25～30歳の女性の約75％がしばらく男性と触れ合っていない「セカンドバージン」の状態なのですが、そんな消極的な日本女性に喝を入れてください！

ジェイムズ：まず男性に喝を入れるべき！それにしても、ちょっとひどい状態じゃない？！女性たちはもっと出かけて人に会うべき！出会いの機会がないんじゃないかしら。

これから映画を観る女子たちにメッセージ

ジェイムズ：ぜひ「草食系男子」を映画館に連れて来てください！（笑）

他の国では原作本の読書会や口コミで広がった女性のグループが沢山あるので、そんな女性たちが一緒に映画を観に行くという現象があるんですが、日本にはそういう現象はないので「草食系男子」を連れていくのがいいと思います。でも、「草食系男子」は観たいと思うかしら……？

そうだわ、映画を観たあとセックスするといいわね（笑）。

―――来日して「草食系男子」という言葉を知り、ELジェイムズさんは強い衝撃を受けたそうです。最終的には日本の少子化問題にまで話がおよび、とてもエネルギッシュにインタビューに応じてくださいました。最後まで日本の女子たちにエールを送ってくださった姿が、とても印象的でした。

すでに続編の製作も決定している本作は、日本でも大きなセンセーショナルを巻き起こすことでしょう。映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』は2015年2月13日（金）＜バレンタイン＞全国ロードショー。刺激的なバレンタインデートをしたいなら、ぜひ映画館へ足を運んでみては？