本年度のオスカーは誰の手に?!第86回アカデミー賞授賞式速報
日本時間の3月3日、ロサンゼルスのドルビーシアターで行われた第86回アカデミー賞授賞式。
司会エレン・デジェネレスの軽妙なトークでスタートした今回の授賞式の結果をいち早くお届けします!
Contents
作品賞はブラピプロデュース『それでも夜は明ける』
『それでも夜は明ける』『ゼロ・グラビティ』『アメリカン・ハッスル』の三つ巴と予想されていた今年のアカデミー賞。
蓋を開ければ『ゼロ・グラビティ』がアルフォンソ・キュアロンの監督賞、視覚効果賞、編集賞、撮影賞、音響編集賞、録音賞、作曲賞と最多7部門を総なめにする展開に。
しかしこのまま『ゼログラ』圧勝かというムードを逆転し作品賞に輝いたのはスティーブ・マックイーン監督の『それでも夜は明ける』でした。
奴隷制度という難しいテーマの映画化に一役買ったブラッド・ピットがプロデューサーとして壇上に登り、オスカー像を手にした瞬間が授賞式のハイライトになったことは言うまでもありません。
『ダラス』のコンビが主演&助演男優賞を受賞
『ダラス・バイヤーズクラブ』でHIV患者を演じたマシュー・マコノヒーとジャレッド・レトは揃って白いタキシードを着用し、20キロ減量した撮影時に比べて肉付きの良くなった体を披露。
低予算で制作された本作品で、見事主演男優賞と助演男優賞のダブル受賞を成し遂げました。
ジャレッドはシングルマザーとして夢を叶える支えとなってくれたママへ感謝のスピーチを贈り、それを客席で見守っていたママにもカメラがズームイン。このママのお美しいことといったら!
ちなみにレオナルド・ディカプリオも、いつも通りママ同伴で出席。毎回違う彼女とのツーショットをパパラッチされたくないとか?
主演女優賞はやはりケイト・ブランシェット
『ブルージャスミン』のケイト・ブランシェットは、3度目のノミネートでついに主演女優賞を初受賞。44歳とは思えない美貌を輝かせ、スピーチでは現在スキャンダルの渦中にある監督ウッディ・アレンへ賛辞を捧げました。
また混戦だった助演女優賞は『それでも夜は明ける』で残酷な虐待を受ける黒人女性を好演したルピタ・ニョンゴ。
イェール大出身の才女でもある彼女はファッションセンスの良さでも有名。胸元のあいたブルーのドレスで、ベストドレッサーの最有力に踊り出ました。
日本勢は惜しくも受賞ならず
日本からノミネートされていた『九十九』(短編アニメーション部門)、『風立ちぬ』(長編アニメーション部門)は、惜しくも受賞ならず。
とくに『風立ちぬ』は、宮崎駿監督が長編から引退した作品となっただけに無念に感じたファンも多かったよう。
一方、最多10部門ノミネートだった『アメリカン・ハッスル』がまさかの無冠に終わったことについても、「アカデミー賞は全く予想できない」と驚きの声が上がっていました。
授賞式の最中になんとピザを注文!?
79回に続き2度目の司会に抜擢されたのは、お昼の番組の司会で人気のエレン・デジェネレス。
前回クリント・イーストウッドとの2ショット写真を巨匠スティーブン・スピルバーグに撮らせて大胆な笑いを取っていた彼女が今回もやってくれました。
まずは客席の俳優たちと、集合セルフショット撮影で小手調べ。
ジェニファー・ローレンス、ブラッド&アンジー夫妻、ブラッドリー・クーパー、メリル・ストリープ、ジュリア・ロバーツなど、早々たるメンバーで撮影したセルフショットはすぐにエレンのtwitterにアップされ、1時間で約150万人もの人がリツイートしたため一時はパンク状態に。
さらに式の最中にピザを頼み、本当にピザボーイが登場したのには誰もがビックリ。
エレンは自らスターたちに紙皿とナプキンとピザを配り(ブラピが手伝っていた!)、『ゼロ・グラビティ』のギャラが高額だったと噂のサンドラ・ブロックに「私はお金を持ってないからサンディ、チップを払ってくれる?」とギャグを飛ばして会場を笑いの渦に巻き込んでいました。
第86回アカデミー賞、受賞一覧
レッドカーペットを歩く俳優たちの美しい装い、豪華絢爛のパフォーマンス、驚きでいっぱいになったオスカーの行方など、毎年ドラマティックに私たちを魅了してくれる世界最高の祭典。
来年まで多くの心を震わす映画と出会えることを約束してくれるような式は、作品賞『それでも夜は明ける』の受賞で幕を閉じました。
受賞一覧は、下記の通りです。
▽作品賞
『それでも夜は明ける』
▽主演男優賞
マシュー・マコノヒー 『ダラス・バイヤーズクラブ』
▽主演女優賞
ケイト・ブランシェット 『ブルージャスミン』
▽助演男優賞
ジャレッド・レト 『ダラス・バイヤーズクラブ』
▽助演女優賞
ルピタ・ニョンゴ 『それでも夜は明ける』
▽監督賞
アルフォンソ・キュアロン 『ゼロ・グラビティ』
▽編集賞
『ゼロ・グラビティ』
▽脚色賞
ジョン・リドリー 『それでも夜は明ける』
▽脚本賞
スパイク・ジョーンズ 『her 世界でひとつの彼女』
▽短編アニメーション賞
『Mr.Hublot(原題)』
▽長編アニメーション賞
『アナと雪の女王』
▽短編実写映画賞
『Helium(原題)』
▽短編ドキュメンタリー賞
『The Lady in Number 6: Music Saved My Life(原題)』
▽長編ドキュメンタリー賞
『バックコーラスの歌姫(ディーバ)たち』
▽外国語映画賞
『追憶のローマ』(制作国:イタリア)
▽衣装デザイン賞
キャサリン・マーティン『華麗なるギャツビー』
▽メイクアップ・ヘアスタイリング賞
『ダラス・バイヤーズクラブ』
▽美術賞
『華麗なるギャツビー』
▽視覚効果賞
『ゼロ・グラビティ』
▽録音賞
『ゼロ・グラビティ』
▽音響編集賞
『ゼロ・グラビティ』
▽撮影賞
『ゼロ・グラビティ』
▽作曲賞
『ゼロ・グラビティ』
▽主題歌賞
『アナと雪の女王』 “Let It Go”