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【毒舌独女】レコチョクNo.1かもめ児童合唱団『私の世界』、ほっといて!と叫ぶ子どもに共感する大人の心理とは?

日テレのドラマ『泣くな、はらちゃん』の挿入歌が話題になっている。

その曲とは、かもめ児童合唱団が歌う『私の世界』だ。

ポスト『世界に一つだけの花』とまで言われている。

しかし、『私の世界』を歌っているのは、国民的スターでなく、 ただの田舎の子どもたち。 SMAP以上に下手くそ。

歌詞も『世界に一つだけの花』のように人を勇気付けるものでなく、とても後ろ向き。

なのに、この二曲には、共通項が多くあるように感じる。

ドラマで使われた曲というだけでなく、他にも沢山ある。
日本人が共感を覚える要素が。

判りやすいのは、合唱であることと、あまり上手くない人の歌唱であること。

この二つが合わさると、カラオケで使われやすい曲となる。

日本人が下手な歌も好み、合唱も好むのは、古くから自らが奏者になり音楽を楽しむ土壌があるから。

みんなで楽しめるなら、多少下手でもイイじゃん!というのが、日本人独自の音楽観。

日本のヒットチャートが、「みんなが聴いているから」に左右されるのも、日本人の根底にある「音楽はみんなで楽しみたい」というものの現れ。

これは、悪いことでない。
日本人の愛すべき特性であり、日本の音楽文化を支える為にも必要なことだ。

アマチュアの層が厚ければ厚い程、より良い音楽が生み出される可能性が高い。

次の共通項に、『世界に一つだけの花』も『私の世界』も、歌詞が日本仏教的である点が挙げられる。

日本仏教の中の、浄土真宗の色合いが濃いかな。

浄土真宗を噛み砕いて超カンタンに説明をすると、「一人一人違っているのは当たり前だから、南無阿弥陀仏と唱えれば、どんな考えを持っていても良いよ」という感じ。

真面目に浄土真宗を勉強している人には怒られそうな説明だけど、あながち間違いではない。

つまり、浄土真宗とは、他人と違うことを肯定する教えがあるのだ。

コレ、そのまんま『世界に一つだけの花』でしょ。
Wikiによると、本当に『仏説阿弥陀経』を元に作られているという。

『世界に一つだけの花』が、阿弥陀様視点の歌詞だとすると、『私の世界』は門徒視点の歌詞だ。

公式には、主人公の女性の後ろ向きな思いを表した曲とある。
しかし、門徒の私から見ると、バリバリに門徒視点の歌。

『私の世界』で歌われている無条件降伏(≒反戦)、博愛精神、ささやかな個人主義、どれを取っても、浄土真宗。

ポイントは、曲の最後のフレーズ、「私のことは ほっといて」という、ささやかな個人主義

浄土真宗に限らず日本仏教は、「個」を重んじる。
自分の頭で考え、自分の中で答えを出すことを推奨しているのだ。

日本の科学技術力が高かったのは、この勉強方法があったからだろう。

だが、近年、学歴社会やマニュアル化社会により、ささやかな個人主義は許されない風潮が蔓延していた。

また、ネットの普及で、マスコミにより流行を押し付けられていたことも判明した。

そんな状況下、子どもに「私のことは ほっといて」と代弁された日にゃあ、賛同しないワケにはいかないでしょ。

現代の日本人が忘れかけていたものを思い出させてくれたのが、『私の世界』だ。

以上が、『世界に一つだけの花』と『私の世界』の類似点と、日本人にウケる要素の解説だ。
両方とも、そんなに狙った感じじゃないのが、面白いね。

ここでお願い。
宗教という単語を拒否せず、日本人の精神性を築いたものの存在を認めて欲しい。

特に、芸能・芸術は、宗教とリンクしているものが、世界的に見ても多い。

現実と自分を見つめようよ。

それをテーマにしているのが、『私の世界』のアンサーソング『初恋は片思い』かもね。

旭堂花鱗

コラムニスト/コンテンツライター

広島県安芸郡出身、大阪府高槻市在住。恋愛記事から豆知識、果てはビジネス文書まで幅広く執筆するライター。古典芸能に携わっていた経験もあり、日本文化について少し詳しい。文芸春秋『週刊文春』に載せてもらえたのが人生の自慢。

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