【毒舌独女】シャブ漬け逃走劇のラリピー酒井法子、執行猶予明けの12月に芸能界復帰へ
2009年8月は、何とも賑やかであった。
お塩先生こと押尾学が向精神薬取締法違反及び、麻薬譲渡と保護責任者遺棄致死罪で逮捕。
その数日後に、元国民的アイドルである酒井法子も、覚せい剤取締法違反で逮捕された。
お塩先生に関しては、クスリをしていても、他の悪いコトをしていても、「ああ、やっぱり」な感じ。
違和感が無い。
一方、酒井法子は驚いた。
見た目、善人そうだよね。
だが、元薬物使用者に言わせると、
酒井法子はクスリにハマりやすいタイプらしい。
お塩先生のような反社会的人物だけが、クスリに手を出すのではない。
まず、彼女は「お利口さん」である点が挙げられた。
身近な人に良い子と思われるよう、その人が望むように行動する。
例え法に触れることであっても、嫌われないよう振舞う。
つまり、流されやすい性格。
酒井法子がクスリにハマりやすいタイプに見えるもう一つの点は、常に明るい表情をしているから。
明るい性格は悪いことではないが、本心が見えなくなる程、
表情を作っている人は要注意らしい。
知らず知らずの内に自分を抑圧し、大きなストレスを抱える結果となる。
芸能人に薬物使用者が多いのは、これが原因。
3つ目のクスリにハマりやすいポイントは、誰がどう見ても、結婚相手に相応しくない男性と結婚したコト。
誰が本当に自分を大切に思っていてくれているか理解出来ない点が、犯罪行為に走らせる。
犯罪に巻き込まれやすいともいえる。
私に以上のことを語ってくれた元薬物使用者は、酒井法子の事件は発覚しても不思議ではないと言った。
ここまで聞き、この人のクスリ断ちが叶った訳が判った。
体が覚えてしまっている快感を打ち消すには、とことん薬物を使用する人間の弱さを頭で理解することが必要。
自分の弱さを理解して初めて、依存から立ち直られる。
薬物が体に悪影響ということだけを知るのでは、全く足りない。
私はこの人に「強い人ですね」と言うと、「今は依存症を克服したと思われる自分に依存しています。まだ、弱い人間です」という答えが返ってきた。
また、「自分が揺らいだ時、薬物に手を出さない自信はありません」とも言った。
ただ、自信のなさが自分を保っている可能性もあると言った。
すぐ依存症なんて克服出来るし絶対大丈夫!の方が、危ういと。
この人がクスリを止めるきっかけになったのは、絶対大丈夫!と言い依存症になった売人だ。
売人は被害妄想に取り憑かれ、遂に自殺をしてしまった。
自殺の報が届いた際、この人の脳裏に、長い間、会っていない家族や大切な人の顔が浮かんだ。
愛してくれた彼らを、これ以上、がっかりさせたくないと思い、薬物と縁を切る勉強を始めた。
現在、この人は10年近く、薬物どころか、アルコールもニコチンも摂取していない。
それでも、依存症に引き戻される恐怖と戦っている。
酒井法子は、どうなるのだろう。
彼女は今、中学生の息子と継母の三人で暮らしている。
継母は更生したという娘を信用しきれず、つい監視のような行動に出てしまうと、以前、週刊誌のインタビューに答えていた。
心を寄り添わせたいのに、それが難しい状況。
家族でさえこう思うのであるから、仕事関係者の信頼を取り戻すには、かなり時間がかかる。
けれど、頭を下げ、芸能界に復帰する決意を、酒井法子は固めた。
茨の道だ。
しかし、茨の刺で傷つくことが、彼女の更生につながると、私は考える。
その刺は元々、彼女を支えてくれていた愛情。
これに気付けるか否かが、分かれ道。
酒井法子は日本のみならず東アジア全域で、多くの人に夢を与えてきた。
今度も、夢を与えて欲しい。
法を犯したとしても、人間は更生出来るのだと。
コラムニスト/コンテンツライター
広島県安芸郡出身、大阪府高槻市在住。恋愛記事から豆知識、果てはビジネス文書まで幅広く執筆するライター。古典芸能に携わっていた経験もあり、日本文化について少し詳しい。文芸春秋『週刊文春』に載せてもらえたのが人生の自慢。
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