【毒舌独女】美元がお姫様になりたいって思っちゃいけないの?
子どもの頃、西洋のおとぎ話のお姫様に憧れたことはないだろうか。
どんな辛い目に合っても、最後は王子様が助けに来てくれ、ハッピーエンド。
お姫様は王子様と、末永く幸せに暮らしましたとさ。
いつか、アタシにも王子様が現れるかも知れない♪
うふふ♪
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大人になって現実を知る。
ある程度、妥協しないと「王子様」には出会えないと。
それでも、ちょっぴり期待をしている、女子の私やオマエら。
もし、目の前に理想通りの王子様が現れたら、どうする?
「もし」の話だけどさ、見た目も財力も性格も万点な王子様。
頑張って落とそうとしない?
自分がお姫様になれるチャンスだよ?
私なら全力投球するね。
相手の好みを徹底リサーチ&分析。
夢中になってくれるまで、相手の理想の女を演じる。
こちらから「付き合って」とは言わない。
だって、お姫様は待つものなんだもーん。
「付き合って欲しい」と言ってきたら、8割がた幸せ人生設計完了。
返事は「付き合うなら、結婚を前提に…」と、生涯あなたオンリーワンを突きつける。
これで、向こうがOKを出したなら、婚約したも同然だよね。
相手がのぼせ上がっている間に、ロマンチックなムードを演出して、プロポーズをせざるを得ない状況をセッティング。
プロポーズを受けたら、即座に「Yes」。
そして、即行で婚約指輪&結婚指輪発注、双方親挨拶。
化けの皮が剥がれない内に、色んなコトを済ませちゃう。
入籍してしまえば、全て完了。
晴れて、理想のお姫様に。
しかし、問題が。
おとぎ話のお姫様と王子様は、召使がいたから、二人はハッピーに暮らせた。
リアルで、召使なんていない。
家の中には、お姫様と王子様だけ。
どちらかが、召使にならなくてはいけないね。
お姫様は考える。
自分が「お姫様」である為に、王子様を犠牲にしようと。
遂に、理想の王子様は、お姫様専属の召使となりましたとさ。
めでたし、めでたし。
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というのが、今、世間を騒がせている、高嶋政伸と美元の離婚騒動の発端じゃないかな。
美元は無茶苦茶な女だと言われているけど、ただ、女としての欲望に素直なだけ。
高嶋政伸なんて、現代の王子様そのもの。
名家出身、容姿端麗、高収入、そして誠実真面目。
女が欲しい男の条件を、全て兼ね備えている。
美元だけじゃなく、何としてでもゲットしたい女は多かっただろう。
大勢の女の中で、最も優れた政伸落としのテクニックを持っていたのが美元。
お姫様になれるよう、努力した筈。運も強かった。
王子様を射止めたことで、お姫様に成り上がった美元は、正しくお姫様としての生活を送る。
自分の要求を通したい時は、元王子様の召使とケンカをすれば良い。
「これで機嫌が直るわよ、安いもんでしょ」と取引。
取引で、どんどん欲しいものを手に入れていき、とうとう、お姫様は女王様に昇格。
一方、召使は度重なる取引に疲弊し、女王様の下を辞する。
これが、美元最大の誤算。
婚姻を結べば、主従関係は絶対だと思っていたのに、手のひらを返された。
政伸は金を出すと言っていても、元王子様こと召使あっての、お姫様であり女王様。
彼が隣に居ないと、意味が無い。
だからこそ、美元は必死になって離婚を阻止しようとしていると、私は見ている。
彼女の間違いは、舞い上がり過ぎたコト。
お姫様になれた喜びが、政伸への愛より勝っていた。
今までの生活がガラッと変わる世界の人と結婚すると、こんな展開になるんだね。
反面教師。
やっぱ、私は、身の丈に合った、無難な男が良いや。
王子様との結婚で舞い上がった結果、世間からフルボッコにされるのなんて嫌だもん。
コラムニスト/コンテンツライター
広島県安芸郡出身、大阪府高槻市在住。恋愛記事から豆知識、果てはビジネス文書まで幅広く執筆するライター。古典芸能に携わっていた経験もあり、日本文化について少し詳しい。文芸春秋『週刊文春』に載せてもらえたのが人生の自慢。
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