【毒舌独女】公務員の刺青、オマエらはどう思う?
大阪市が市職員に対し行った刺青調査。
約3万5000人中、約100人の職員が刺青を入れていることが判った。
この約100人の内、環境局の職員が約50人。
おいおい、環境局、どうなってんだ。
環境局職員約3200人中約50人が紋々入り。
全体のおおよそ6.4%の職員が、刺青を入れていると自主回答をした。
隠して刺青をしている職員もいるかも知れないので、割合はもっと上がるかも知れない。
まぁ、最近はお洒落感覚でタトゥーを入れる人が多いから、この数字は少ないのかな。
タトゥー、カッコイイよね☆
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なーんて、私が言おうか。
超安定した職業、公務員がアウトローを気取って刺青やタトゥーなんぞ入れるな。
バカモノめ!
そもそも、日本における刺青とは、アウトローの代名詞、罪人の証。
江戸時代、刑罰として、額や顔、左腕に刺青を入れるものがあったのだ。
刑罰としての刺青のデザインは、専門本でしかお目にかかれないと思っていたら、こは如何に。
街に出ると、堂々と左腕に江戸時代の刺青刑のデザインを入れたバカモノ…、基、若者がいるではないか。
現代で良かったね。
これが、ほんの200年ぐらい前なら、後ろ指をさされているよ。
彫り師も無知なのかね。
それとも、刺青刑がクールだと思っているのかしらね。
どっちにしろ、バカ。
さて、日本における、もう一種類の刺青、色鮮やかな和彫り。
刺青刑から派生した町人文化だ。
刺青は中々消えないという点が着目され、体をキャンバスに様々な絵が描かれた。
が、江戸幕府は儒教的観点から、「親から貰った体にわざわざ傷を付けるものではない」と何度も禁止令を発布している。
明治時代になってからも、禁止はされていた。
ほぼ黙認されてたみたいだけど。
昭和に入ってからの和彫りは、ヤクザが堅気生活との決別の為に入れることが多くなる。
私達が、刺青=ヤクザと連想させられるようになったのは、案外、最近。
近頃では、アーティストのタトゥーが注目されているが、ポリシーや思いがあってのものが多いように見受けられる。
私の記憶に強く残っているのが、安室奈美恵のタトゥー。
左上腕部に、不幸な事件で命を落とした母親の誕生日と命日、メッセージが。
消えない刺青を入れることにより、母親と共に生きていこうとしているように感じられる。
また、一生、芸能界に身を置くという決意にも思える。堅気には戻らない。
ざっと、江戸時代以降の、日本の刺青の歴史を並べてみた。
読んだ上で、大阪市職員の刺青について考えてみて欲しい。
堅気の代名詞、公務員が入れるのに相応しいかどうか。
「大阪市の元助役、大平光代氏も背中に観音像と蛇の刺青があったじゃん」と言われそうだが、彼女は別物だと捉えている。
彼女は当時の市長から「請われて」、市の職員になった。
また、元ヤクザの妻で刺青があっても、人より優れた能力がある。
こんなコト、言ったら失礼かも知れないけど、環境局の仕事って、人より優れた能力が無いと出来ないものかしら。
私の中の刺青のイメージは、チャラい=バカ、ヤクザ=怖い。
例えばさ、一卵性双生児のイケメン、片方が刺青入りで、二人が同じカップ麺を作ってくれて、私に差し出したとする。
私は迷わず、刺青ナシのイケメンからカップ麺を受け取る。
刺青があるだけで、バカか怖い人かと思うもん。
そんな、バカか怖い人に、生活に密着する市の仕事を任せられようか。
環境局の業務の一つ、ゴミ収集だって、嫌だ。
だって、ゴミなんて個人情報の塊よ。
自分の個人情報を、バカか怖い人に利用されたら、どうしようって不安になる。
以上が、私の考え。
個人的な考え。
オマエらは、どうだろう。
刺青、タトゥーを入れている人ほど、この問題について考えて欲しい。
コラムニスト/コンテンツライター
広島県安芸郡出身、大阪府高槻市在住。恋愛記事から豆知識、果てはビジネス文書まで幅広く執筆するライター。古典芸能に携わっていた経験もあり、日本文化について少し詳しい。文芸春秋『週刊文春』に載せてもらえたのが人生の自慢。
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