【毒舌独女】お見合いサイトは本当に良い男と出逢えるのか!?その弐
*前回までのあらすじ*
彼氏にフラれた花鱗さんは、ステキな出会いとネタを求めて、お見合いサイトに登録しましたとさ。
婚活市場最底辺の私。
低収入、病気持ち、更にデブ。
加えて、大酒呑みのヘビースモーカー。
とか、何とか言っちゃっても、世の中には物好きが居るもので、2~3日に1回ぐらいは交際申し込みを受ける。
だが、8割の確率で、私のプロフィールなんざ読んでいないと判る文面。
私のプロフィールは親切に、「※デブと喫煙者がお嫌いな方は、回れ右!です」と冒頭に注意書きをしている。
なのに、申し込みをしてくれたヤツのプロフィールを見ると、「ぽっちゃりさんは苦手です」とか、「タバコは嫌いです」とか書いてあるではないか。
注意散漫が過ぎる。
一応、私のプロフィールには、デブだと判らないような、超可愛い写真を掲載。
コレに釣られるバカが多い。
女の写真は3割増しだということを知らんのんだな。
化粧をするだけで、5割増しになる女だって多い。
申し込みを受ける度に、「ふははは。釣れたわい」と思ってしまう私は悪人。
そんなブラック花鱗さんが、ちょっぴり引いてしまった申し込みメッセージを公開。
最初は、35歳営業マンからの申し込み。
簡単な自己紹介の後、今日、食事に行きませんか、とのコト。
えー、と思っていたら、衝撃の一文が目に入る。
「お互い気が合えばで構いませんが、その後ホテルに行きたいです」
コーヒーを噴出してしまった。
私が登録したのは出会い系ではない筈。
気持ち悪いので、当たり前のように、お断りである。
どんどん行こう。
お次は、50歳自営業オッサンから。
家がどこにあるとか、離婚経験があるとか、そんなことが長々と書き連ねてあった。
長々とある中に、私がゾワッとした一言が…。
「寂しいんです」
己の虚無感を、15歳以上年下の女に埋めてもらおうという根性が嫌。
オッサンには悪いが、私は相手をしたくないので、お断りである。
何か別のアピールのような申し込みもあった。
41歳販売業から。
「プロフィールに写真を載せていますので、ピンときたらメールをお願いします」
オマエは指名手配犯か!?
私にはピンとこなかったので、お断りである。
悪戯だと思いたい申し込みもあった。
43歳自営業から。
「来月で44歳結婚式いつにしますか至急返事ください待つてます」
句読点ナシな上に、誤字脱字。
荒唐無稽過ぎる申し込みに、思わず苦笑い。
プロフィールに写真が無いから、多分、面白半分で登録して、女をからかっているんだろうな、と思った。
そしたら、後日、写真が追加されているのを発見。
彼は本気らしい。
慌てて、拒否リストに追加。
気持ち悪いので、即行でお断りである。
あー、こんなのばっかり。
ステキな出会いは、どこにあるんだよー。
まともな申し込みをくれる人は、家が微妙に遠かったり、休みが不定期だったりするから、お付き合いをするにも、疲れそう。
だから、全部、断っている。
本当に、心のこもった暖かい申し込みを断るのは、胸が痛むんだ。
その人自身は良い人そうでも、「同居希望」なんてプロフィールにあったら、逃げる。
相手の親と同じ屋根の下だなんて、超神経質な私には無理無理無理。
最後は、30歳広告代理店からの、謎のメッセージで締めくくろう。
関東住まいだけど、実家が関西なんだって。
それで親近感が沸いたとのコト。
ほうほう、と読み進める。
私は病気休職中のデブだとプロフィールに書いているのだけど、それを「もっと前向きに!」と励ましてくれた。
有難いね。
そろそろ、終わりに近づいたな。
シメの言葉は何かしら。
ワクワク
ドキドキ
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「良い出会いが掴めるように、同じサイトユーザーとして、心から応援しています」
ぽかーん
ねえ、私に交際の申し込みをしたんじゃないの?
応援は要らないわよっ!
ステキな出会いを頂戴よっ!
そんなコンナで、彼氏候補とはまだ出会えていない。
コラムニスト/コンテンツライター
広島県安芸郡出身、大阪府高槻市在住。恋愛記事から豆知識、果てはビジネス文書まで幅広く執筆するライター。古典芸能に携わっていた経験もあり、日本文化について少し詳しい。文芸春秋『週刊文春』に載せてもらえたのが人生の自慢。
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