【毒舌独女】頑張らなくて良いよ、華原朋美
90年代の音楽シーンを彩った、華原朋美。
元々B級タレントだったのが、小室哲哉との出会いにより、一気に頂点を極める。
しかし、二人の蜜月は長く続かなかったようで、1995年から始まった交際は1998年に終焉を迎える。
その後の転落ぶりは、周知のコト。
そして、いつまでも付いてまわる「小室の元恋人」と「小室に捨てられた女」という肩書き。
小室プロデュースから離れてからリリースされた楽曲は、別れをテーマにしたものが多いような気がする。
失恋商法ってヤツ?
明るく前向きな曲は、アニメ『クレヨンしんちゃん』で使われた『PLEASURE』だけじゃないの。
私が知らないだけかな。
まぁ、華原と小室は普通のカップルというより、教祖と信者のように見えたので、破局の原因が何であれ、華原が捨てられたと思われても仕方が無い。
歌手・華原朋美の才能を伸ばし、トップに上り詰めさせ、そこから叩き落したのは、他ならない小室哲哉。
そんな「ドラマ」を大衆は見せられてきたのだから、「可哀想な朋ちゃん」で売るのが良しとされたのだろう。
「可哀想な朋ちゃん」は心身ともに不安定。
小室から離れてから、休業と復帰を繰り返す。
そして遂に、2007年6月所属事務所から解雇を言い渡され、無期限休業となった。
度重なるドタキャンとすっぽかしが原因。
何が理由でドタキャンやらしたのかは、イマイチ判らない。
ミュージカル女優という新しい舞台で輝ける予定だったのに。
心疾患という噂は本当だったのか。
もし、そうだったのであれば、元所属事務所は彼女を無理にでも休ませる為に解雇を告げた可能性がある。
心疾患の治療は投薬と、何より休養が大切。
この休養を怠ると、自殺という最悪の結果が訪れる。
事務所に所属したままなら、「働かなくっちゃいけない」と考え、薬を多量服用してでも表に出てくる危険性がある。
これを止めるよう、クビにしたとも捉えられる。
まぁ、ドタキャンやすっぽかしは、大きな損失を生むってのが、一番大きいだろうけど。
さて、この4年の休業期間、華原のメディア露出は、ほぼ奇行報道。
浮腫んだ顔でボロボロになった写真まで流出した。
ところが、ここ1年程は何も聞かない。
生死すら判らない状態。
それもその筈。
父親のいる海外で療養していたとのコト。
この情報は彼女の兄である下河原忠道氏のブログから発信された。
年内にも帰国をし、復帰に向けボイストレーニングや芝居の稽古をするとも。
彼女の笑顔写真付きのメッセージに、ファンは喜びのコメントを多く寄せている。
ただ問題なのが、この発表をしたタイミング。
小室の妻、KEIKOがくも膜下出血で倒れ、大手術後5日目の10月30日になされた。
狙って発表したとは思いたくはないが、因縁を感じる。
否、やはり狙っていたのか!?
復帰発表でなく、復帰に向け活動をする発表を、このタイミングでするのは変。
芸能人は話題性が命。
このタイミングを逃したら、ニュースにならないと考えたのかも。
それとも、自分を見放した小室への当て付け?
前者であれば、復帰の目処はかなり立っているという意味。
後者であれば、心疾患が完全に治癒していない。
どちらであろう。
どっちにしろ、芸能界を一度追放された人間に、戻る場所は限られている。
ブログのメッセージには、「チャンスに向かってがんばります!」とあるが、茨の道。
頑張るのは勝手だが、病気が再発し、またファンを含め、周囲を振り回すようになるのであれば、もう少し療養を続ける方が良い。
開放的な気分になれる海外と違い、狭い日本で今の状態を保てるかも気になる所だ。
私は、彼女の復帰宣言は時期尚早に思える。
頑張らなくて良いよ、華原朋美。
「普通」を満喫してくれ。
コラムニスト/コンテンツライター
広島県安芸郡出身、大阪府高槻市在住。恋愛記事から豆知識、果てはビジネス文書まで幅広く執筆するライター。古典芸能に携わっていた経験もあり、日本文化について少し詳しい。文芸春秋『週刊文春』に載せてもらえたのが人生の自慢。
>> article