【毒舌独女】自己評価が異常な人たちによる犯罪
名古屋市名東区で、また「しつけ」の名の下に殺人が起きた。
虐待死とも言われるが、立派な殺人。
被害者は中学2年生の服部昌己くん。
彼の命を奪ったのは、酒井秀志容疑者37歳。
昌己くんの母親、服部友己さんの彼氏だ。
酒井容疑者は昌己くんの父親でも無く、同居人でも無い。
そんな存在に「しつけ」を受ける筋合いは無い。
なのに、昌己くんは「しつけ」を受け続けた。
母親に「しつけ」の矛先が向かないよう、酒井容疑者が頻繁に訪ねて来る自宅に住んでいたという。
彼の弟は、既に祖母宅に避難しているにも関わらず。
それだけ危険な状況だった。
危険な状況だからこそ、母親を守りたかった。
純粋な少年を散々いたぶり、死まで追いやった殺人鬼・酒井秀志容疑者とはどのような人物だったのか。
暴力に走る男は、自己評価が異常に高い割に、能力がついていっていないタイプが多い。
自分はデキる男なのに、周りが認めていないだけだと思っている輩も居る。
フラストレーションの塊だ。
だから、身近な所で力の弱い者を見つけ、自分を評価するように強いる。
力でねじ伏せ、自分は強いと認めさせる。
けれど、真の意味で認めている訳では無いと判ってはいる。
なので、再びフラストレーションを溜め、暴力を振るう。
終わらない暴力は、このようにして起きる。
では、何故、被害者は逃げられないのか。
それは自己評価が著しく低いからだ。
自分を好きでない人、自分を褒めてあげられない人は、自己評価が極端に低い。
自信なんてゼロに等しい。
だから、殴られても仕方が無いと思い込む。
また、DVの特徴に「ハネムーン期」と呼ばれる、加害者が暴力を詫び、優しくなる時もあるので、それに惑わされたのもあるだろう。
惑わされやすい人間も、自己評価の低い人。
自分で考え、物事を見極める自信が持てない。
暴力により、自己評価が下がっている可能性もあるが、元々自己評価の低い人程、ダメ人間に引っかかりやすい。
自信の無い自分に少しでも興味を抱いてくれた、これだけで恋愛感情が生まれ、従属をしてしまうのが、自己評価の低い人。
私は昌己くんの母親の友己さんが、このタイプの人間だと見ている。
新聞報道によると、友己さんは、暴力を振るわれても、酒井容疑者を好きだったと。
好きだったから、家に来ないでくれと言えなかったとも。
これが正当な自己評価が出来る人であったら、暴力が始まった時点で別れを切り出す。
お腹を痛めて生んだ子どもにまで危害が及ぶだなんて、普通なら考えられない。
自己評価の低さは、自分の子どもにも繋がり、昌己くんが殴る蹴るの暴力を受けても、「仕方が無い」と見なしていたかも知れない。
自分の代わりに子育てをしてくれているとまで思っていたかも知れない。
この友己さん、育児にあまり興味が無いらしく、児童相談所から育児放棄(ネグレクト)で2回、指導が入っている。
昌己くんとその弟は一時保護までされていた。
「母親」でいるより、酒井容疑者の「彼女」の自分を優先したのだろうか。
本来なら守るべき我が子を見放した。
昌己くんを殺害したのは酒井容疑者だが、奴のフラストレーションの捌け口に差し出したのは、他でも無い昌己くんの母親の友己さん。
いわば、共犯関係。
なのに、逮捕はされない。
「可哀想で哀れな母親」として、マスコミに登場する。
反吐が出るね。
未来ある子どもを、むざむざと死なせておいて、「昌己を返して欲しい」だなんて、どの口が言う!?
児童相談所は、このクズカップルから強制的にでも昌己くんを保護すべきだった。
現段階では、そのような権限が無いのが悔やまれる。
最後になったが、服部昌己くんの魂が安らかに眠らんことを、切に、切に祈る。
コラムニスト/コンテンツライター
広島県安芸郡出身、大阪府高槻市在住。恋愛記事から豆知識、果てはビジネス文書まで幅広く執筆するライター。古典芸能に携わっていた経験もあり、日本文化について少し詳しい。文芸春秋『週刊文春』に載せてもらえたのが人生の自慢。
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