【毒舌独女】芦田愛菜ちゃんはお金持ち
今や、視聴率女王となった芦田愛菜ちゃん。
テレビで彼女を見ない日は無い。
愛菜ちゃんがバラエティ番組に出れば、視聴率が2~3%アップするそうだ。
視聴者約100万人に相当する数字。
それだけの人が、芦田愛菜ちゃんに興味を持ち、多くは好感を持っているというコト。
また、彼女が身に着けた洋服は問い合わせが殺到し、バカ売れするという。
同じ服を着たって、我が子が芦田愛菜ちゃんに成れるワケでないと判っていても。
彼女はオトナが描く、理想の子ども像そのもの。
お行儀が良く、礼儀正しく、オトナの空気を察知。
無茶な我がままも言わない。
大変、オトナにとって都合のいい子ども。
そんな子が何か「買って」と言ったなら、「仕方ないなぁ」となるのは目に見えている。
CMに引っ張りだこになるのは、自明の理だね。
では、子どもにとって、芦田愛菜ちゃんとはどういう存在なのか。
彼女より幼い子にとっては、頼もしいお姉ちゃん。
優しくて、頭が良い。
一緒に遊んでいて楽しそう。
彼女より年長の子にとっては、可愛い妹。
お人形さんにして遊びたくなる存在。
本格的な「ごっこ」遊びもしてくれそう。
そんなコンナ理由から、子どもからの人気も高い芦田愛菜ちゃん。
老若男女問わず、幅広い人気を誇る。
人気の分だけ仕事もあり、今年だけでも、出演作品は10本を超える。
CDを発売すればヒット。
それにCM契約もあるので、今年の年収は1億に届くと言われている。
公務員の生涯年収が約2億円なので、彼女は1年でその半分を稼いだことになる。
働き者でお金持ちだなぁ。
それなのに、お小遣いは一日10円だなんて、可愛い♪
なーんて、私が頬を緩めようか。
働き過ぎの彼女に疑問を抱いている。
現に、小学校にほとんど通っていないという報道がなされているのだ。
親には、子どもを就学させる義務がある。
子どもの権利ではなく、親の義務が、義務教育。
そして、児童は学業に差し障りのないよう、仕事をあまりさせてはいけないと労働基準法にある。
芦田愛菜ちゃんの親と事務所は、このどちらも無視し、暴利を貪っている。
稼げる内が華とばかりに、ガンガン露出。
オトナに囲まれ育った芦田愛菜ちゃんは、自然とオトナの顔色を見て振舞うようになる。
健全な成長とはいえないだろう。
本来、この年代の子どもは、学校や習い事で同年輩のお友だちを作り、自分達だけの世界を築き始める時期。
勿論、オトナの庇護の下にあっての話だが。
けれど、この同年輩とのコミュニティ形成に出遅れると、虐めどに発展し、後々、あまり良い結果にはならない。
欧米の子役スターが、成人しドラッグや酒に溺れるのは、孤独から。
友だちも作れず、オトナにチヤホヤされ、使い道の判らない程の大金を掴んだ結果。
ただ、子役であっても、成人するまでコンスタントに仕事があれば、えなりかずきや安達祐実、ハリーポッターシリーズのダニエル・ラドクリフのように、役者として成功するケースもある。
芦田愛菜ちゃんは、どっちに入るのだろう。
気になるのは、近年、加藤清史郎くんや大橋のぞみちゃんが持て囃され、持ち上げられ、挙句、忘れ去られている点。
一時期、テレビで見ない日は無かったのに、今は全然でしょ。
子役は可愛い時期だけの良いトコ取りで、顔が変わってしまったら、ポイとされるのが運命とさえ思えてくる。
確かに、現在、芦田愛菜ちゃんは視聴率女王で、大金を稼いでいるかも知れない。
でも、来年の今頃、活躍しているとは限らない。
急にオトナが離れていってしまった時、彼女の心に付く傷の深さはいかばかりか。
考えるだけで、切ない。
お金は大切だ。
それは間違いない。
しかし、お金で買えないものを、彼女は今、現在進行形で失っている。
コラムニスト/コンテンツライター
広島県安芸郡出身、大阪府高槻市在住。恋愛記事から豆知識、果てはビジネス文書まで幅広く執筆するライター。古典芸能に携わっていた経験もあり、日本文化について少し詳しい。文芸春秋『週刊文春』に載せてもらえたのが人生の自慢。
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