【毒舌独女】堂々たる口パクアイドル、Perfume
『堂々たる口パクアイドル、Perfume』
アイドルウォッチの醍醐味は、コイツらの消費期限を予想することだ。
若さと、ナンチャッテな歌と踊りで、いつまで大衆を騙し続けられるのかタイムアタック!
容姿を始め、何から何まで中途半端なのが、現代の日本アイドル。
中には、歌やダンスのプロを目指している子もいるだろうが、あと一歩及ばない為、「アイドル」と呼ばれている子もいる。
そういう子は、アーティストのコスプレって感じがして、痛々しい。
誰とは言わない。誰とは言わないよ。
歌もダンスも突出したものが無いのも、日本のアイドル。
また、幼稚さをウリにしているような感があり、それが消費期限を短くしている原因のように思える。
売り出している側も、本物のプロにさせるつもりが無いのか、その子のもつ潜在性を引き出そうとはしない。
そういう意味では、可哀想。
ああ、お気の毒。
テレビの前でそんなコトを考えては、アイドルに30女の毒ビームを浴びせかける。
Perfumeも私の毒ビームを当てられていたグループの一つだ。
ちょっとは応援しているけどね。
同じ広島の生まれじゃけー。
彼女らは2007年『ポリリズム』で大ブレイクをし、2008年紅白歌合戦にも出場を果たした。
私の予想では、これで終了の筈だった。
だが、2011年の現在でも、CMに出演するなど、まだ活躍をしている。
何故、彼女らは生き残っていられるのだろう。
その要因の一つに、彼女らの「歌」がある。
声にエフェクトをかけ、耳あたりの良いサウンドに仕上がっている。
「アイドルの歌はモスキート音」という私でさえも聴ける。
心を躍らせるテクノポップというジャンルも良い。
ただ、声にエフェクトをかけると、ライブの際、生歌は不可能。
どうしても、口パクになってしまう。
これを、プロデューサーの中田ヤスタカは、「リップシンク」と横文字にし、正当化させた。
アイドルの暗黙の了解、口パクを前面に押し出したのだ。
かなり画期的だ。
堂々と口パクをすることにより、今度はダンスパフォーマンスに力を入れられるようになる。歌を捨て、ダンスに専念したことにより、他のアイドルより突出した存在となった。
従来のアイドルのダンス、ガールズダンスではなく、独自のダンスは、多くの人を魅了。生きた人間であるにも関わらず、無機的な動きというギャップが面白い。
このダンスをコピーし、YouTubeやニコニコ動画にアップする人がとても多い。かなり上手い人も存在する。
動画だけに留まらず、Perfumeのコピーユニットのイベントも開催されている。
さて、ここで疑問が生じる。
ファンは、彼女ら自身が好きなのか、彼女らのパフォーマンスが好きなのか。
後者であれば、Perfumeのメンバーが入れ替わったとしても、何ら問題が無い。
彼女らよりもダンスパフォーマンスが上手く、見栄えの良い女の子は沢山居る。
歌う必要が無いので、例えば初音ミクに歌わせ、ダンスパフォーマンスだけを披露するのでも構わないのだ。
実際に、このようなアイドルダンスグループは存在する。
歌は初音ミクや別人、ダンスパフォーマンスは彼女ら。
同じようなグループが出てきている今、Perfumeは従来のスタイルのまま、
現在のポジションがいつまで維持出来るのだろう。
最終兵器である「生歌」披露に期待は寄せられない。
生歌がイマイチであるから、エフェクトをかけられているのだから。
そろそろ、Pefumeの消費期限が近付いているように思える。
同郷の女の子たちが路頭に迷うのを見るのは寂しいが、現状から脱皮をしないと、大衆から飽きられてしまう
既にカウントダウンは始まっている。
静かにウォッチを続けていこう。
コラムニスト/コンテンツライター
広島県安芸郡出身、大阪府高槻市在住。恋愛記事から豆知識、果てはビジネス文書まで幅広く執筆するライター。古典芸能に携わっていた経験もあり、日本文化について少し詳しい。文芸春秋『週刊文春』に載せてもらえたのが人生の自慢。
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