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【毒舌独女】何でも実写化すりゃ良いモンじゃない

最近の映画やドラマは、小説や漫画が原作になっているものが多い。

ヒットした原作の二匹目のドジョウを狙ってだろう。

原作の雰囲気を壊さず良い作品に仕上がるモノもあるが、大体が、原作ファン超ガッカリな出来である。

人気マンガ『ドラゴンボール』の実写版映画『DRAGONBALL EVOLUTION』は最たるもの。

原作とは、別の物語として観れば良かったのかも知れない。
それでも、ガッカリ度はMAX

そもそも、マンガの実写化は、無理がある。
マンガだからこそ、無限に広がる世界を描けるのだから。

それを制作側は理解しているのだろうか。ぷんぷん

アニメ化でも、ガッカリ度が高い作品は多い。

原作を読んでいると、自分の頭の中でイメージが固定されてしまっているから、
どんなに素晴らしい演技を魅せる声優であっても、私の中ではイマイチ。

画風がちょっと違うだけでも、違和感があるし。

もうね、マンガはマンガ、小説は小説で楽しめば良いんだよ

人間には想像力がある。
読者それぞれのイメージで、作品が頭の中で完成している。

脳内実写化・アニメ化で良いじゃないか。

判っちゃいるけど、「もしかすると…」という微かな期待を寄せてしまい、思わず観てしまう。

そして、壮絶にガッカリ
ブルーになる為に、貴重なお金を払っているのではないのに。

マンガや小説の実写化は、私にとってはロシアンルーレット。
当たりは一発だけな感じ。

実写化にあまり賛成出来ない私にとって、衝撃のニュースが飛び込んできた。

何と、名作『きかんしゃトーマス』が、ハリウッドで実写化されるというのだ

……嫌な予感しかしない。
ものすんごく、嫌な予感しかしない。

世界のハリウッドは現代科学の粋を尽くして、人面機関車をCGで作り上げるぞ。
俳優の顔と機関車を合体。

どんなにファニーな表情であっても、妖怪・人面機関車。
きえぇぇ

もうね、ファンタジーじゃない。
ホラーだ

百歩譲って、人面魚や人面犬は許せても、人面機関車は奇怪としか言い様がない。

そもそも、機関車は脳を持たないのに、人の言葉を解すだなんて、何てオカルト

私が知らないだけで、トーマスには脳に代わるものが搭載されているの?

人間と同じような感情を持ちながら、レールの上しか走られないなんて、何ちゅう呪い

今まで、アニメだからと微笑ましく観ていたが、実写化となると話は別。

恐らく、子ども向け映画になるのだろうが、この映画を観たキッズの心に深い傷を残さないか心配だ。

心配であるが、反応は見てみたい。

リアルさを追求するのが、実写化でしょ。
リアルさを追求するあまり、恐怖映画になるんじゃないの。

爽やかな風景の中に、おどろおどろしい人面機関車が不気味な笑みを浮かべて走る姿を、子どもはどう捉えるのか。

映画館がお化け屋敷に。
子ども達は笑い声を発せず、悲鳴が響くのではないか。

実写版『きかんしゃトーマス』は、肝試しとして鑑賞するのがベストかも。

ウチの甥が観たいと言ったら、連れていってやろう。
一人で観る勇気は、私には無い。

ただ、子ども向け映画は、ハズレ時の精神的ダメージもさることながら、
金銭的ダメージも大きい

子ども料金プラス、保護者料金。
何てあこぎな商売かしら。

それを見越して、実写版『きかんしゃトーマス』は制作されるのだろう。

さすがだ、世界のハリウッド。
金儲けの国、アメリカだけある。

世界中の親子から、金を巻き上げようとしているのだな。

その手に乗るものか、と考えていても、可愛い我が子が「みたい」と言えば、映画館に連れていくのが親。

くぅぅぅ

ハリウッドめ、やり手過ぎる。

興味のある人は、観てね。
そんで、感想を聞かせてね。

旭堂花鱗

コラムニスト/コンテンツライター

広島県安芸郡出身、大阪府高槻市在住。恋愛記事から豆知識、果てはビジネス文書まで幅広く執筆するライター。古典芸能に携わっていた経験もあり、日本文化について少し詳しい。文芸春秋『週刊文春』に載せてもらえたのが人生の自慢。

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