【毒舌独女】小沢ガールズの危機
森喜郎元首相が、女性候補を擁立する動きがある。
そう感じたのは、「森ガール」という言葉が聞こえ始めたからだ。
これは、「小泉チルドレン」と同種のものであろう。
一年程、森元首相の動向に注目していた。
しかし、目立ったアクションが全く無い。
後発の「小沢ガールズ」に、話題を掻っ攫われている。
どうした、森さん!
私の愛する大阪を「痰壺」と言い放った、あの勢いをもう一度!
さあ、「森ガール」を使って、戦うのです!
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とても大きな勘違いをしていた。恥ずかしい。
でも、同じ間違いをしていた人物を、もう一人見つけたので、ちょっと嬉しい。(ぽん太・仮名・当然女子)
ああ、本当に「森ガール」が森喜郎元首相の子飼いの娘達だったらなぁ。
畑仕事をしている所、悪代官にさらわれ、ヨカラヌ企みに乗せられちゃったっぽい「小沢ガールズ」。
これに対抗出来るのは、「森ガール」しか居なかった。
悪代官といえば、小沢一郎か森喜郎、この双璧を破る存命中の政治家は思いつかない。
(居たら教えてください)
「小沢ガールズ」のボスである小沢センセイのイメージカラーは、ジェットブラック。
和名は漆黒。
しかし、彼女らには真逆のイメージを植え付けようと必死なのが、2009年の選挙戦で見て取れた。
何だかファンシーな色合いに、全てのガールズを包んだのだ。
殆どの候補者は「元ガール」なのに、口紅はピンクで統一。
一体、どこのメーカーから提供されたのか、とても高保潤。ちょっと欲しくなるツヤツヤ感。
服はパステルカラーを基調としていた。
選挙ポスターに写る表情は、柔らかいお母さん笑顔。
母の日に口紅を贈ろう!って宣伝かと思った。
あれにカーネーションが添えられていたら、完璧だ。あの高保潤口紅、バカ売れ間違い無し。
一方、対抗馬となる筈の自民党ファッションは、ケバい。
強い女を演出しようとして、すこーし失敗したみたい。
ルージュはレッド、しかもマット。濃い色のスーツに、がっちり固めたヘアスタイル。
ぎゅーっと引いたアイラインは、女の涙を隠す為。
一体、どこの夜の蝶だ。
ファッション戦略の成否が、命運を分けたと私は考えている。
投票者は、親しみやすい色合いを選んだから。
選挙は政治家だけの戦いじゃない、各種コーディネーター達の戦いでもある。
それを教えてくれた2009年衆議院議員総選挙。
もしかすると、「森ガール」なら自民党は勝てていたかも知れない。残念だね。
これから約一年後、自民党だけでなく、民主党も残念な展開になってしまった。
せっかく「小沢ガールズ」という腰元を集めた、悪代官・小沢一郎センセイ。
ナンと、強制起訴に…。
山吹色のお菓子の食べすぎですか?
これでは、高保潤のお母さん議員達が路頭に迷ってしまう。
これから「元ガール」の「ガールズ」はどうなってしまうのだ。
悪代官の存在あってこそ、ファンシーな服装も、作り笑顔も、ピンクの口紅さえも許されていた。
これからは、そうはいかない。
空中分解する前に、お願いがある。後生の頼みだ。聞いてくれ。
その口紅、どこのメーカーなのか教えて☆
コラムニスト/コンテンツライター
広島県安芸郡出身、大阪府高槻市在住。恋愛記事から豆知識、果てはビジネス文書まで幅広く執筆するライター。古典芸能に携わっていた経験もあり、日本文化について少し詳しい。文芸春秋『週刊文春』に載せてもらえたのが人生の自慢。
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