シチリア!シチリア![映画レビュー]
イタリア女性のたくましさ、賢さ、愛情の深さ!を映画から学びたい!
– あらすじ –
『ニュー・シネマ・パラダイス』のジョゼッペ・トルナトーレ監督が自身の故郷であるシチリアを舞台に描いたヒューマンドラマ。
1930年代、シチリアのバーリアで生まれ育ったペッピーノ少年。牛飼いを生業とする家は貧しかったが、明るくたくましく育っていく。青年になったペッピーノ(フランチェスコ・シャンナ)は、美しいマンニーナ(マルガレット・マデ)と恋に落ちる。しかし、彼女の両親に反対にあい、ふたりは駆け落ち…。やがて彼は、世の中を良くしたいという思いから、政治の世界に足を踏み入れて行くのだった。
2007年、暴漢に襲われ、生死の境をさまようという経験をした監督が、生きる喜びを表現したいと、故郷を舞台に、激動の時代を生き抜いた男の人生を描いたのが本作。信念を持って強く生きること、生きることの素晴らしさを表現した『シチリア!シチリア!』は、監督の情熱がつまった力作です。
12月18日(土)より、シネスイッチ銀座、角川シネマ新宿でロードショー
監督:ジョゼッペ・トルナトーレ
出演:フランチェスコ・シャンナ、マルガレット・マデ、モニカ・ベルッチ(特別出演)
12月18日(土)より、シネスイッチ銀座、角川シネマ新宿でロードショー
貧しくても家族愛があれば元気!
主人公の少年がタバコのつかいを頼まれるシーンから始まる本作。
映画は、このかわいい少年の人生を、青年期、中年期、老年期に渡って描いた大作です。
貧しい牛飼いの一家に生まれたペッピーノ。
当時のシチリアの田舎町では、子供も農場や牧場で仕事をします。あまり収穫や出来が悪いと、子供でも賃金を減らされるという厳しさ!
そんな中でも、ペッピーノはいつも元気で明るい家族に見守られ成長していきます。その彼が青年(フランチェスコ・シャンナ)になり、恋に落ちるのがマンニーナ(マルガレット・マデ)です。
彼女は、登場したときこそ、恋する乙女ですが、結婚し、妻になると、たくましいイタリアの母=マンマになっていきます。この彼女の強さは、本当に「あやかりたい!」と思うほど。
夫を上手にコントロールする!?イタリアの妻
イタリアは、ミラノやフィレンツェが注目され、ファッションやアート、グルメなどで素晴らしいアーティストを生んでいますが、ふと家に目を向けると、家族愛、絆がとても強い国です。
現代とは多少違うかもしれないけれど、この映画で描かれる30年代のイタリアでは、家で男と女の役割はきちんと分かれ、家をしっかり守っているのはマンマ。
ペッピーノが政治活動にのめりこみ、イライラして、子供に辛くあたったときでも、マンニーナは、夫を上手に制して、毅然とした佇まいで子供を守ります。
そのかっこいいこと! また母になり貫禄はついたけど、彼女の美しさはそのままで、それもうらやましい限り!
ちょっとソフィア・ローレンを彷彿させる、そのルックスも印象深く、ペッピーノの人生を通して、彼の妻であるマンニーナの成長も見られる映画になっています。
たくましく輝くイタリアのマンマに乾杯!
ふたりは5人の子供に恵まれ、その子たちも元気に成長。
ペッピーノは幼いころ、黄金の詰まった扉を開くことを夢見ますが、それは達成できたかも?
そして達成できたとしたら、それは家族と妻の支えがあったからこそでは?と思わずにいられません。
イタリアの家族において、マンマの存在は本当に大きいのですね。
夫がどんな状況にあっても、決して愚痴らず、前を向いて夫と子供たちを支えたマンニーナ。でしゃばらずに、でも存在感はしっかり!
陰のサポートだけど、しおらしさよりたくましさで輝いている。「彼女みたいに明るく強く生きなくちゃ!」と勇気づけられること絶対です!
イタリアの女子力度★★★★☆
夫婦愛のうっとり度★★★★☆
ヒューマンドラマの感動度★★★☆☆
<試写会プレゼント情報>
■応募方法:ご応募フォームからエントリーください。
■試写会日時:12月7日(火) 17:30開場 18:00開映
■場所:ヤクルトホール(港区東新橋1-1-19 ヤクルト本社ビル)
■当選者数:5組10様分(抽選にて)
※発表は試写会招待状チケットの発送をもってかえさせて頂きます
■締め切り:12月1日
■お問い合わせ:東京女スタイル試写会プレゼント係(info@sucmedia.co.jp)
<劇場公開情報>
■タイトル:「シチリア!シチリア!」
■上映:12月18日(土)より、シネスイッチ銀座、角川シネマ新宿でロードショー
■監督:ジョゼッペ・トルナトーレ
■出演:フランチェスコ・シャンナ、マルガレット・マデ、モニカ・ベルッチ(特別出演)
■配給:角川映画