あなどれない「生理痛」に注意!痛みの原因と改善法
女性ならば毎月やってくる生理。それだけでも面倒くさいのに、更に生理痛がひどいとなると「私が一体何をした!?」と、キレたくなるレベルですよね。
この悩ましい症状を、なんとか改善する方法はあるのでしょうか。
「生理痛」には2種類あった!
「生理痛」は医学用語で「月経困難症」と言います。この月経困難症、実は「器質性」と「機能性」の2つに分類されます。
「器質性」は子宮内膜症や子宮筋腫といった病気を持っていることから起こる月経困難症のこと。一方「機能性」は、特に疾患はなくても、月経という現象自体が痛みの原因になっている状態のことで、「真性月経困難症」とも呼ばれています。
なぜ痛みが起こる?
アラサーなどの若い世代で多いのは、いわゆる普通の月経痛である「真性月経困難症」。
これは、きちんと赤ちゃんを産める月経周期である「排卵周期」を獲得すると、子宮内で痛みの原因となる物質、「プロスタグランジン」がたくさん作られます。すると、子宮に強い級祝を起こし、血流も滞り、痛みが発生するのです。
「生理痛」の改善方法は?
生理痛改善のために、お腹をあたためたり、ストレッチをしたりと工夫をしている人も多いことでしょう。しかし、やはりどうしても我慢できないときは、痛み止めに頼るのも一つの手です。毎回生理痛が強い人は、痛みが最もひどい時に使用するのではなく、さほど痛みを感じない月経開始時に、1日3回定期的に飲むのがオススメ。
それでも効かないという人は病院へ行き、経口避妊薬でもある「ピル」を処方してもらいましょう。最近は月経困難症に対し、治療薬として厚生労働省が認可し、健康保険が使えるピルと同様なホルモン剤も2種類使用可能です。
また、「器質性月経困難症」である場合は、痛み止めで痛みがコントロールできても、根本原因は改善されずに、徐々に悪化していきます。ただし、ピルを含めたホルモン剤による治療は、治すとまではいかなくても、悪化の抑制が期待できますよ。
あなどれない「生理痛」にご注意!
「痛いけど仕方がない」と生理痛を甘く見ていたらキケンです。実は、「機能性月経困難症」かと思っていたら、ごく初期の子宮内膜症を持っている人たちが案外多いことが報告されています。あまりにもひどい生理痛ならば、婦人科を受診した方が良さそうですね。
「お産をしたら生理痛がなくなった」と言われることが多い理由は、妊娠、出産により、子宮が大きく引き伸ばされ、周囲の神経が少し鈍感になるため。また、子宮の筋肉が発達し、血流がよくなるからと言われています。
いずれにしても、閉経するまでは付き合わなくてはならない生理。月に一度のブルーな期間を、少しでも快適に過ごせるように工夫していきたいですね。