アンチエイジングの最終兵器「プラセンタ」を使う前に知っておきたいこと
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4時間目:美容に高い効果があるとされる「プラセンタ」について
「プラセンタ」って何?
プラセンタとは日本語で胎盤を意味します。
胎盤は、人、または動物のお母さんがお腹の中で赤ちゃんを育てる大切な組織で、へその緒を通じて赤ちゃんとつながり、必要な栄養素を送り老廃物を体内に送り返すものです。
赤ちゃんの生命を守りお腹で育てるために、ビタミンやミネラル、アミノ酸などが豊富に含まれており、細胞を活性化させ、疲労回復や健康な肌を作る作用のほか、肝炎、更年期障害、肩こりや冷えの改善にも有効と言われています。
ちなみに医薬品やサプリメントや化粧品、注射などで使われるものは、胎盤そのものではありません。胎盤から細胞分裂を促す因子や栄養を抽出したものです。
「プラセンタ」で若返る!! その効果とは
プラセンタには、細胞の成長因子(グロースファクター)が含まれています。これが新しい細胞を作る手助けをし、若返り効果を発揮してくれます。
そのほかの効果・効能に、免疫力アップ、元気になる、美白効果、肌の調子が良くなる、疲労回復効果、肝機能の向上、更年期障害の症状の緩和などなど。女性が欲しい作用が、全部ありますね。
「プラセンタ」を摂取するには
まず、プラセンタは動物の胎盤から抽出したものですから、当然ながら食品から摂取することはできません。
摂取する場合、医療機関での注射、もしくはサプリメントからということになります。
【プラセンタ注射-人由来】
医療機関で使用されるプラセンタ注射の原料には、人(人間)の胎盤から抽出されたプラセンタが使われています。認可された製薬メーカーのみ製造をゆるされ、厚生労働省から認可を受けた医薬品です。
肝機能障害や更年期障害が治療の対象としてプラセンタの使用が認められていますので、病院で保険を使って注射を受けられます。もちろん自費であればだれでも受けることはできます。
【サプリメント-牛、豚由来】
以前は牛の胎盤から作られていましたが、狂牛病以来使用されなくなりました。現在は、豚の胎盤から作られている製品が主流で、安全性は厚生労働省が認めています。そのほか、羊や馬由来のものもあります。
動物由来のプラセンタを買うときはきちんとしたメーカーで、管理を厳しくしているところを選ぶことが大事です。
動物の臓器から抽出しますので、まだわかっていない菌があるという可能性は捨てきれず、完全に安全とは言えないからです。
熱処理をされていますし、今のところ重大な副作用の報告はありませんが、そのあたりも考えておく必要があります。
~美魔女のささやき~
プラセンタには確かに若返りや元気になる作用があります。
でも、プラセンタ注射は厚生労働省が認めているにもかかわらず、人の一部が原料になっていること、極めて低いながらも感染のリスクが考えられることから、念のため注射を利用した人はその後の献血を禁止するとなっています。
安全だけど完全に危険性を除去できないということなのでしょう。サプリメントにはそういう規定は特にありませんが、前述したとおり買うときは原料や安全性を確かめてからにした方がいいです。
現段階ではプラセンタを注射したり、飲むときは自己責任になってしまいますね。
「食べ痩せダイエット」の第一人者。「食べてきれいに痩せてリバウンドしない」をテーマに、若い女性から経営者まで広く自己管理ができるダイエットを指導。
栄養士、肥満予防健康管理士上級講師、ダイエットアドバイザー、美肌マイスターとして多くのセミナー、講座を各地で行う。ダイエット食品・サプリメント開発のアドバイザーとしても活躍。「週刊文春」等雑誌・ラジオなどメディア出演、連載多数。株式会社アリオール代表。